2018年08月18日

東大を出ただけでは低学歴と見なされる時代がやってくる

 ども勉三です。アメリカやヨーロッパでは既に、大卒(学部卒)というだけでは低学歴と見なされる時代になっています。LinkedIn などでプロフィールを眺めてみるとよくわかります。殆どの人は、MBA(経営学修士)やPhD(博士号)などの大学院の学位、もしくはMD(医師免許)や弁護士などのトップクラスの資格を持っています。

 日本でも大学院卒はもはや珍しいものではなくなりました。特に理系の上位大学では学部を卒業した学生に殆どが修士課程に進学し、企業の研究職に就くのも修士以上がほぼ必須という状況です。ですが、博士号を取らないと研究者とは見なされない欧米と比べると、まだまだ修士までしか進まない人が多く、日本の「高学歴化」は欧米と比べると足踏みしている感はあります。また、文系ではまだまだ学部卒で就職するのが標準で、大学院進学が就職に不利になると考えられている面も残っています。

今のことだけでなく将来も考えよう

 ですが、これはあくまで今の話です。今の高校生や大学生が人生を考えたとき、20年後、30年後にはどのような世の中になっているかまで想像しないといけません。

 過去を振り返ってみたとき、日本では「女に教育はいらない」と言われた時代がありました。そんなに遠い昔の話ではありません。70〜80年代ぐらいまではこういった考えの人は珍しいものではありませんでした。女性は高卒や短大卒で十分高学歴という時代があったのです。しかし今はどうでしょうか?女性の大卒は全く珍しいものではなくなりました。

 男性の学歴も同様です。明治の学制が始まって以来、一部のエリートが目指す高嶺の花であった大卒は勝ちが暴落し、バブルの頃にはテーマパークと呼ばれるまでの存在になってしまいました。また、一部の勉強好きが行くところであった大学院が、就職を先延ばしするためにモラトリアムで進む場になって久しいです。

 このように、学歴というのはどんどんインフレするものです。また、その帰結として、時間がかかるにしても必ず欧米の後追い、すなわちホワイトカラーで条件のよい仕事に就こうと思うと、大学院の学位か医師や弁護士のようなトップクラスの資格が無いと厳しいという時代になります。

留学もせず資格の取れない学部へ行くのは人生の損

 そうして考えた時、学部の選択に際して考慮しておくべきことがあります。それは「大学で4年間(6年間)も過ごすなら、クソの役にも立たない学位記の紙切れ以外にプラスアルファで何かが得られる大学へいけ」ということです。

 一番分かりやすいのは、医歯薬などの医療系学部です。これらの学部は、その学部を卒業した人にだけ国家試験の受験資格が与えられます。それに合格することで医師や薬剤師の資格が得られます。また、当然ながら大卒でもあるので、一般企業に就職することも余裕です。医師免許を持って民間企業で働いている人は日本ではまだまだ少ないですが、欧米ではごくありふれたものです。

 つまり、これらの学部へ行くことは、通常の大卒の学歴に加えて、プラスで強力な資格が得られるという事であり、明らかに時間の使い方としては賢いです。また、医療系以外にも、弁護士や公認会計士のような強力な国家資格の取得も、わざわざ大学に行った意味があるといえるでしょう。

 もう1つ、これら資格以外でプラスアルファが得られるものとして海外留学があります。例を挙げるなら、同じ経済学部卒であっても、日本の大学を出ただけでは他の日本人と差別化できませんが、海外の大学を出ていれば英語力で差別化ができます。正直、これはかなり大きいです。

 というのも、海外で3〜4年間といった期間、勉学に専念するという経験はなかなかできるものではありません。いくら日本で英語を勉強してTOEICで満点をとったとしても、海外の大学卒の人の経験には敵いません。もちろん、留学してもしっかり英語も専門も身に着ける人もいれば、そうでない人もいるので一概には言えませんが、しっかり勉強するのであれば留学は非常に時間の使い方のいい選択肢です。

 このような流れは既に進学校では大昔から当たり前になっていて、大多数の人は東大ではなく国公立医学部を目指します。正直、東大の理学部や工学部に進んでも、他の大学の理学部や工学部へ進むのとそこまで決定的な違いがあるわけではありません(院から東大に来ることもできますし)。東大の非医学部へ行くぐらいなら、地方国公立でもいいので医学部へ行ったほうが賢いとみんな気づいているからです。

 また、灘などのトップ進学校では、近年は海外進学の数が増えていると言います。東大の経済学部や法学部に進むぐらいならその方がいいでしょう。海外で東京大学つっても所詮は島国の田舎大学ですから「ふーん」ぐらいにしか思われません。スタンフォードやハーバードなら世界中の誰もがエリートと認めてくれます。皇族の方々もこぞって海外留学するのを見ていれば分かるでしょう。箔をつけるためにも米国や英国のしっかりした大学の学歴は必要です。

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posted by 勉三 at 17:57 | Comment(0) | 仕事・キャリア

2018年07月30日

偉くなりたかったら偉い人の傍にいろ

 ども勉三です。会社員というのは若いうちは差が無いように見えても、定年の頃には残酷なほどの差がつきます。殆どの人は再雇用で年収が若手並に大幅削減されてしまいますが、一部の出世組はその後も会社に居座り高い給与を貰い続けます。そういった出世組は、会社を退職してもどこかの外郭団体やら関連企業やらに再就職し、65や70を過ぎても収入を得続けます。

 無論、最近は顧問役を廃止する企業があったり、公務員の天下りも規制が厳しくなっているので、今の若い人たちが定年を迎える頃には大きく事情も異なっているかと思われます。しかし、いつの世においても出世する者としない者とで大きな格差があることは変わらないでしょう。

 では、なぜこのような格差が生まれるのでしょうか? 出世する人としない人はどこが違うのでしょうか? 出世する人は能力が高く結果を残してきたことは間違いないでしょう。しかし、純粋に能力だけで決まるわけでもなさそうです。今回はこの謎について考察したいと思います。

出世の50%は環境で決まる

 出世の50%が本人の努力や能力で決まるとしたら、残り50%は環境で決まります。要は「どこに身を置いて頑張ったか」です。

 企業の中には結果をあげやすい部署とそうでない部署があります。部署の中での昇進であれば純粋に年功と成果で決まる部分が大きいですが、その枠を超えて役員レベルまで行くためには他人と差別化できる結果が求められます。そのためには結果をあげやすい部署で努力することが必須要件です。

 また、そのような部署は既に出世し役員や取締役になっている者も多く、彼らとの繋がりが多いのもメリットです。ぶっちゃけ、どれだけ偉くなれるかは、どれだけ周りに偉い人がいるかと強く相関します。あなたが必死で働いたとしても、直属の上司にしか認知されないようではタカが知れています。その上司にできる範囲でしかあなたを引き上げることはできないからです。

 ところが、あなたの努力や成果が社長や役員の目に止まったらどうでしょうか? 「あいつは頑張っている奴だから、今度のプロジェクトは彼に任せたらどうだ」とか「あいつは見込みがあるから花形部署に異動させて経験を積ませよう」といったことに繋がるチャンスが生まれます。昇進は結局は人が決めるわけです。どれだけ評価がシステマティックになったとしても、偉い人の一言の方が強いです。

努力する前に環境を考えよう

 勉三の経験に基づいて言うと、努力するのが得意な人は沢山います。また、環境にあれこれ文句をつけるけれど努力しない人も割といます。しかしながら、努力し、かつ環境を変える勇気を持つ人は非常に少ないです。

 これは日本人の職業観にも表れています。日本では転職理由の1位が人間関係だそうです。つまり、待遇アップを求めて転職する人が少ないのです。待遇がそれほどでなくても人間関係に問題がなければ、ずっとその職場で仕事をやり続ける傾向が強いと言えます。

 このこと自体が悪いとはいいません。そういう価値観の人があっても良いと思います。しかし、同じ努力で最大限の効果を得たいのであれば、努力したうえで環境を変えることも考えてみるのもいいと思います。

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posted by 勉三 at 20:00 | Comment(0) | 仕事・キャリア

2018年07月28日

日本にサマータイム導入は合わない!?

 ども勉三です。「東京五輪『サマータイム導入検討を』組織委、政府に」という報道があり、改めてサマータイム導入の是非が話題になっています。

 そもそもサマータイムとは何なのでしょうか。定義自体はwikipediaなどを読めば誰でも理解できそうですが、それだけで納得できる人は少ないかもしれません。今回は、そもそもサマータイムが生まれた欧米の事情から解説していきたいと思います。

緯度が高くなるほど夏の日照時間は長くなり、冬の日照時間は短くなる

 まず基本中の基本からおさらいしておきましょう。緯度が高くなるほど夏の日照時間は長くなり、冬の日照時間は短くなります。これ、結構知らない人も多いんですよね。北に行けば寒そうなイメージなので、夏も冬も日照時間が短くなると思っている人もいるかと思います。

 そもそも赤道直下では1年じゅう昼夜が12時間ずつなわけです。日本は夏の日照時間は12時間より長いですし、冬は短いですよね。緯度が高くなれば夏冬の差が激しくなるのは考えてみれば当然のことです。

日本はイメージよりかなり低緯度にある

 さて、欧州(ドイツ、フランス、イギリスなど)に行かれたことのある人は、夏は22時前まで日が出ていることに驚かれたかと思います。サマータイムで時計が1時間進んでいることを考慮しても、21時まで明るいことになるわけです。

 これは欧州が日本よりも高緯度に位置していることによるものです。というか、日本はイメージよりかなり低緯度なのです。東京は北緯35度ですが、これはアフリカ大陸の北端と同じです。つまり、欧州全域が東京より高い緯度に位置しているということです。欧州の中で南にあり暖かいイメージのローマやマドリードは、日本でいえば青森と同じ緯度。ましてドイツやフランスはもっと北にあるわけです。ちなみにニューヨークも青森と同じぐらいの緯度にあります。

欧州でサマータイムが生まれたわけ

 したがって、欧州や米国の多くの主要都市では、夏は日が長いものの、冬はすぐに日暮れしてしまうという事情があります。欧州の北の方だと冬は16時前には真っ暗になりますからね。そういった事情もあり、彼らは日光への欲求が非常に強いです。冬に日差しが少ない分、夏にできるだけ浴びておこうというわけです。

 これを実現する仕組みがサマータイムです。要は夏になったら社会全体で時計の針を1時間進め、その分だけ日没が時計の上では1時間遅くなることになるので、仕事が終わった後に外で楽しもうというものです。

 サマータイムは第一次世界大戦中のドイツやイギリスで導入されました。同じころにアメリカでも導入されましたが不評ですぐに廃止となり、第二次世界大戦後にDaylight Saving Timeとして復活。現在でも一部の州を除いて運用されており定着したと言えます。

日本にサマータイムは合うのか?

 実は日本でも終戦直後の占領期(1949〜1951年)に導入されていましたが、不評だったようで、サンフランシスコ講和条約の締結による主権回復とともに打ち切られた経緯があります。

 まず、先ほども書きましたが日本は欧米と比べて低緯度に位置するので、夏冬の日照時間の差はそこまでありません。また、夏は暑さが厳しいため、どちらかといえば日が暮れてから活動したいという欧米とは全く逆の行動パターンがあります。

 もう1つ、日本でサマータイムが合わない理由としては東西に長いことが挙げられます。日本の標準時は兵庫県明石市を通る東経135度線を基準に設定されているため、それより西では実質的に時計が進んでおり(12時より前に太陽が南中する)、東では時計が遅れている(12時より後に太陽が南中する)状態になります。

 太陽は24時間で経度360度分を回るので、1度あたり4分の実質的な「時差」が生まれることになります。例えば東京都は東経139度(都庁基準)なので、標準時(東経135度)からは実質的に16分以上の時差があることになります。さらにスケールを広げてみると、札幌市(東経141度、標準時+24分)と那覇市(東経127度、標準時-32分)の差は1時間近くにもなります。

 そう考えると、北海道ではサマータイムはいいのかもしれませんが、沖縄でサマータイムを導入すると元々の標準時より1.5時間ほどズレが生じるようなものです。例えば、夏至の日の出が6時半ごろと非常に遅くなってしまうなどの影響が生じます。これだけ東西に長い国土でサマータイムを導入するのは色々と問題がありそうです。

日本に合っているのはむしろウィンタータイム?

 そう考えると、日本に合っているのはサマータイムより、むしろウィンタータイムかもしれません。東日本以北では冬の日暮れが非常に早いため、西日本出身の人は驚くようです。東日本だけ冬場は1時間時計を進めて(実際に時間帯を変えるのではなく活動時間帯をずらす)、冬場の日照時間をできるだけ確保したほうがいいのかもしれません。

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posted by 勉三 at 15:42 | Comment(0) | 時事