日本人にとって最大の恐怖、それが英語でのテレカン
ども勉三です。コンサル業界はいまだにリモートワークが続いており、プロジェクトが始まってから終わるまで一度も直接会わないメンバーがいるということも珍しくない状況です。
勉三はグローバル案件にアサインされているため、日米欧亜の4極と毎日のように英語でウェブ会議をしております。今ではだいぶ慣れましたが、コンサルファームに入った当時は本当に聞き取れず苦労しました。勉三と同様に英語でのテレカンに苦労されている方は多いのではないでしょうか。
もちろん、長期的には英語力を高めていくべきなのですが、こればっかりは場数を踏んで慣れる以外にありません。しかし、同じ英語力でもコツを踏まえるだけでグンと英語でのテレカンがしやすくなります。今回はそんなTipsを紹介したいと思います。
テレカンを乗り切るためのコツ
会議をリードする
何言っているのかと思われるかもしれませんが、実は「会議をリードする」ことが英語テレカンを乗り切る最大のコツだったりします。
というのも、会議をリードするということは、自分のペースで進めていけるからです。わからない時にストップして「これはこういうことか?」と確認するのも容易になります。これにより聞き取りはグンと楽になるのです。逆に他人がリードするとその人のペースで進むため、外国人同士でガンガン議論が進むとついていくのが難しくなります。
そして、もっといいのは、会議をリードしながら、PowerPoint や Word などの白紙ドキュメントを自分の画面に映してその画面を全員にシェアし(ウェブ会議システムではだいたいスクリーンシェアの機能があると思います)、現在の議論を文章でリアルタイムでまとめていくことです。こうすることで、もし自分の理解が間違っていた場合には、その場で誰かが突っ込んで訂正してくれるようになります。あとでフォーマルな議事録を作る際にもそれを下敷きにすればいいので早いですし確実です。
これはF2Fの会議でのホワイトボードに相当します。テレカンではホワイトボードが使えないので、皆の理解がバラバラになりがち。実はガンガン喋ってる外人も理解が間違っていたりずれていたりということはよくあります。そこでうまく議論を整理してあげると、英語力が低くてもかなりの付加価値を発揮することができます。
議事録をとる
会議のリード役でない時は、なるべく自分で議事録をとることをおすすめします。議事録役を任されていなくても、自分用に議事録のようなものをとることをおすすめします。
その場合、守っていただきたいのは、(1) 可能なら紙ではなくパソコンで議事録をとる (2) 英語でとる (3) あまり必要かどうかを判断せず、できる限り細かく発言を記録する の3点です。
1つめのパソコンでとるのは、記録が残しやすく後から検索しやすいですし、他人に回覧もしやすいからです。紙のノートは書いている時にはいいですが、後から探すのが非常に困難になります。また、パソコンでリアルタイムで議事録をとっていけば、それを会議中に参加者に共有して意見を聞いたり確認したりすることもできます。
2つめの英語でとるというのは、英語会議ならその方が自然なので言うまでもないかもしれませんが、会議後に参加者に議事録を共有して、理解が間違っている点は訂正してもらうなどもすぐにできるのでおすすめです。
3つめは、要不要を判断してから書くと、日本語ではできても、不慣れな英語だとまず間に合わないからです。それよりは、とにかく余裕がある限り細かな発言もできる限りとるようにしましょう。慣れれば書きながらサマライズすることもできるようになります。最初のうちは耳で全力で聴きながらなので難しいかと思いますが、やってみてください。
議題のトピックに精通する
母語である日本語を話したり聞いたりする時にはあまり意識しないと思いますが、人が言語を聞き取る時にはかなりの部分を推測に頼っています。その際にベースとなっているのが事前の知識です。これは特に不慣れな外国語の聞き取りでは顕著で、話されているトピックについてよく知っているか知らないかで、聞き取り能力が大きく左右されます。
勉三はいまではグローバル案件で多数の国から参加するテレカンをファシリテートできるようにはなりましたが、自分の詳しくないトピックの話題になるとガクンと聞き取り力は落ちます。ではどうすればいいか。英語力は一朝一夕では伸びないので、会議の前に予習をするしかありません。また、聞き取れなかった場合は会議後にそのトピックについて復習する。地道ですがその繰り返ししかありません。
イヤホンやヘッドホンを使う
英語の聞き取り精度は、パソコンやスマホからの音をスピーカーを通して聞くか、それともイヤホンやヘッドホンを通して聞くかで意外と変わります。イヤホンやヘッドホンなどで聞く方が音質が良く聞き取りやすくなるのです。
これは実は日本語でもそうなのですが、日本語の場合は音質が悪くても推測による補完処理を行うので、それほど気にならないのです。英語の場合はそこまで補完処理力が身についていないので、音質の低下による聞き取り精度の低下が顕著に表れるのです。
実際、言語のプロである同時通訳の方達も、仕事を引き受ける時に生音なのかイヤホンありなのかを気にします。それぐらい違いがあるということです。
なお、Apple の Airpods Pro がワイヤレスかつノイズキャンセリングなどもあり非常に便利でおすすめです(過去記事参照)。コンサル業界だとかなりの人が使っているぐらい人気です。
他人が使っている表現をどんどん盗む
外国人と英語で行うテレカンは無料どころかお金をもらって英会話学習ができているようなもの。そこで外国人や英語の上手な日本人の使っている表現はどんどん盗んで吸収してしまいましょう。
勉三は「この表現いいな」「覚えておきたいな」と思ったものは、ノートの欄外などにメモをするようにしています。そうして溜まったメモをもとにして書いたのが、本ブログの「仕事で使える英語講座」というわけです。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は英語でのテレカンを乗り切るコツについてお伝えしました。英語力自体が変わらなくてもコツを知っていれば、かなり劇的にテレカン力はアップすると思いますし、他人からみても「だいぶ英語できるようになったな」と思われるようになります。
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