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2019年10月31日

転職エージェントが言う「転職時は一時的な年収ダウンも受け入れろ」の嘘

「転職時は一時的な年収ダウンも受け入れろ」は本当なのか?

 ども勉三です。ネット上で転職に関する様々な記事を読んでいると、「転職時は一時的な年収ダウンも受け入れろ」とかって論調をたまに見かけます。だいたい、こういうのって転職エージェントの方が書いた記事なんですよね(笑)

 今回はこの説の真偽を解き明かしていきたいと思います。

転職エージェントは転職が決まることでお金が儲かるビジネス

 まず大前提として、転職エージェントのビジネスは転職が決まることで収益が発生するビジネスということです。つまり、求職者の紹介先への入社が決定することにより、紹介先の企業からエージェントに紹介料が発生します。

 この時の紹介料は、契約内容にもよりますが求職者の初年度年収の20〜30%程度と言われます。従って、転職エージェントとしても求職者にできるだけ年収の高い企業に転職してもらった方が儲かるのは事実なのですが、そのようなハッピーなケースは必ずしも多くありません。もし手間をかけてアドバイスなりをしてきた求職者が転職しないことになったら、エージェントにとっては全く儲けにならず、徒労となってしまいます。従って、現実的にはエージェントという業界は、質より件数で稼ぐビジネスと言えるでしょう。

 そう考えると、転職エージェントが「一時的な年収ダウンを受け入れろ」と言うのは至極当然なのです。求職者が転職時に一番気にするのが年収であることは言うまでもありません。逆に言えば、年収など気にしなければ、世の中に職はいくらでもあり転職など苦労しませんから、エージェントにとっては非常においしい話なのです。

転職エージェントの持ち出す実例は怪しいと思ったほうがいい

 それと、転職エージェントの方の書いた記事でよく見かけるのが、「Aさんは年収に拘って転職活動してしまったため、転職活動が長引き、結果として最終的には年収が大幅ダウンしてしまいました。Bさんは提示された年収は2割ダウンでしたがこれを受け入れ転職し、入社後1年でマネージャーに昇進し元の年収以上になりました」といった「実例」の紹介。

 これって怪しいと思いませんか? いかにも説明のために作られた都合のいいストーリーという感じがしますよね。一部の転職エージェントの方はこういう作り話が好きなのですが、よく考えれば「なんでそこまでエージェントが知っているんだよ」とツッコミを入れたくなる記事が多いです。転職したことない人は騙されてしまうんでしょうかね。

勉三の見解

 とはいえ、「一時的な年収ダウンを受け入れる」ことが奏功するケースも勿論あるのは事実です。例えば、未経験業界への転職時など。事業会社からコンサルへの転職でも、転職先が戦略系コンサルなら年収が下がることはまずないと思いますが、総合系コンサル以下ならポジションによっては年収が下がるケースもあるでしょう。ただ、コンサル業界では順調に行けば毎年100万単位で年収が上がっていきますし、一時的な年収ダウンもアリかと思います。

 また、コンサルや金融などの給与水準の高い業界から、メーカーなどへ転職する場合。これも年収が下がってしまうケースが多いと思います。とはいえ、年収1500万の人が年収1200万になるとか、そういう次元の話ですし、引き換えに生活の質や安定を手に入れると考えて、文句を言う人はあまりいないでしょう。

 ただ、そういった明確な理由もなしに、ただ年収が低下がしてしまうような転職は、「慎重に考えて」というのが勉三からのアドバイスです。例としては、同業他社あるいは他業界でも同職種での転職などが挙げられます。

 何故かと言うと、年収というのはその人の仕事力を測る一種のバロメータにもなっており、年収が高いほど優秀と思われて転職が有利になるためというのが理由として1つあります。年収で見られるのはローンの審査や婚活の時だけでなく、転職活動でもそうなのです。

 また、もう1つの理由は、転職後の年収を前職の年収を基準に決める会社が多いということです。同じ仕事なのに、前職が800万なら800万で雇い、600万なら600万で雇うという具合です。実力主義の観点から言えばおかしなことですが、そもそも正確に実績や実力を判定することなどできませんから、最も客観的な指標はその人のその時点の年収以外にはありえないのです。

 ですので、年収を下げるというのは、単に収入が減るだけでなく、これらの目に見えない損失もあると考えてください。将来の転職でさらに不利になる可能性が高くなるのです。

最後に

 いかがでしたでしょうか。転職エージェントの記事を真に受けず、年収に関しては(拘り過ぎは良くないのは事実ですが)ある程度は拘ってください、というのが勉三のアドバイスです。

 なお、転職活動では年収は交渉でなんとかなる部分も大きいです。勿体ないなと思うのが、現職600万の人が「500万までならOKです」と自ら下げて希望年収を伝えてしまうケース。交渉が下手だなあと思ってしまいます。交渉というのは多少多めに伝えるものなのです。その辺のテクニックは過去の記事に詳しくまとめてありますので参考にしてください。

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posted by 勉三 at 03:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 転職
2019年10月30日

豊かさとは選択肢が多いことである

勉強する意義とは

 島田紳助が「勉強する意義」について、ある番組で語っている動画があるのですが、これが勉強のみならず広い意味でのキャリア論に通じるところがあるので紹介させて頂きます。

勉強するのは選択肢を増やすため

 紳助自身は子どもの頃は非常に勉強が嫌いで、「勉強なんてして何になんねん!」と親に反論していたそうです。しかし、紳助の娘は非常に勉強が好きで、それを見た紳助が「なんでそんなに勉強ばっかりすんねん?」と娘に聞いた訳です。

 そこで娘の回答は「人生の選択肢を増やすため」というもの。これに紳助は感動し泣いてしまったそうです。

 これ、「当たり前のことじゃないか。何をそんなに感動してるんだ」と思われる方もいるかもしれません。しかし勉三は、紳助と同じで「深いなあ」と思いました。確かに当たり前のことで、皆が無意識下で知っていることなのかもしれませんが、改めて言葉で表現されると、短いながらも非常に端的で核心をついていると思うのです。

選択肢の多さ=豊かさ

 勉強する意味を問われると「お金を稼ぐためだ」と答える人もいるのではないでしょうか。しかし、お金は大事ですが、あくまで人生の一側面にしか過ぎません。

 より広い視野で考えると「何をして」「誰と」「どこに住み」「どういう生活を」過ごすのかといった要素に分けられるのではと思います。「何をして」の部分が仕事であり、その結果としてお金を得て、それは「誰と」「どこに住み」「どういう生活を」の部分に影響してくるわけです。

 この観点で人生を考えた時、それぞれの選択肢が多いほど自分らしく生きることができるわけです。一例を挙げると、収入が少なければ住める場所が限られます。例えば、結婚して子供を持つようになると、多くの人は郊外に住まざるを得ず、長時間かけて満員電車で都心に通勤するようになるのです。これは収入が少ないゆえに選択肢が限られてしまう典型例です。もし収入が多ければ「都心に住む」という選択肢が選べるようになります。

 さらに辿っていくと、収入は仕事で決まります。また、仕事によって住む場所もある程度決まってくることになるでしょう。例えば、外資系のコンサルタントや金融などは、日本だと東京にその雇用はほぼ集中しているでしょうから、これらの仕事をしているとほぼ東京かその近郊に在住することになるでしょう。逆に、企業の研究職などは、研究所が郊外や田舎に立地していることも多く、就職先によって居住地も自動的に決まってくる部分があります。メガバンクの総合職だと転勤で済む場所は完全に会社任せです。 このように、人生を構成する大事な要素である「誰と」「どこに住み」「どういう生活を」、すなわち、「結婚」「住所」「ライフスタイル」は、「就く仕事」によって決定されるといえます。そして、その仕事の選択肢は大学で決まり、さらには勉強をして学力を身につけるほど入れる大学の選択肢は多くなります。

 このように、人生の様々な選択肢の根源を遡っていくと、どれだけ勉強したかに行き着くわけです。大事なのは選択はあくまで権利であって義務ではないこと。動画で紳助も語っていますが、一流大を出てマッサージ師のような学歴がそれほど必要のない仕事に就いたっていいわけです。そう考えると、勉強する意味として「お金を稼ぐため」よりも「選択肢を増やすため」の方が包括的であると勉三は思います。

社会人になった後も、選択肢の多さを常に意識しよう

 さて、ここまでの話は現代日本に暮らす我々にとっては誰でも知っている当たり前のことだったかもしれません。いい大学に行けば、いい仕事に就けるチャンスが増え、いい暮らしができるチャンスが増える。そのための選択肢を増やすために勉強していい大学に行きましょう、と。

 しかしながら、その先となると途端に道に迷ってしまう方が多いように思います。しかし、基本は変わりません。社会人になってからも「選択肢を増やす」ことが豊かになることなのです。

 ところが多くの日本人は、逆に選択肢を減らす方向に努力してしまっているのが現実です。例えば、ローンを組んで家を買うとしましょう。この瞬間にかなり人生の選択肢を狭めていることになります。なぜなら、ローンを毎月返済しないといけないので仕事が限られます。働き続けないといけませんし、働くにしてもどんな仕事でもいいというわけにはいかなくなります。また、住む場所が固定されるため、仕事も限定されますし、ライフスタイルも限定されることになります。もちろん、家や土地だって売ることもできますし、完全に選択肢が無くなるわけではないですが、色々な選択肢が大きく制限されることは間違いありません。

 これでも昔は良かったかもしれません。しかし、いざ40代や50代になってリストラされたらどうなるのでしょうか。リストラになると多くの人は現職よりも給与を下げて再就職することになります。これも知らず知らずのうちに、自分の労働価値が減ってしまっていて、転職市場における選択肢が減ってしまったためです。仕事の選択肢の多さが効いてくるのは新卒就職時だけではないのです。みんな新卒就職までは頑張って勉強するのに、社会人になると終身雇用であぐらをかいて全く努力しなくなる人が多いのです。

 よく、持ち家 vs 賃貸 でどちらが得か話題になりますが、あくまで金銭面で考えれば持ち家の方が得だと思います。ただし、それは選択肢を全く考慮しなかった場合の話です。選択肢を考慮すれば、気軽に住む場所や住宅費を調節できる賃貸の方が柔軟であり、リスクにもチャンスにも強いと言えるでしょう。例えばリストラされたら安い家賃のところに引っ越したり親元に帰るということも賃貸の方が容易ですし、待遇のいい仕事があれば現住所に縛られずに積極的に応募できるのも強みです。

コンサルが就職で人気なのも、その後の選択肢が多いから

 最近は大学生の間でもコンサルタントが就職先として人気で、その理由の1つとして「現時点で特に行きたい業界というのが無いが、コンサルであれば色々な業界に関われるし、スキルも身につくので転職にも有利だから」というのがあります。

 これを「モラトリアムだ」とか「意思が定まっていない」とか馬鹿にするような声も聞かれますが、勉三はそうは思いません。上で挙げたような大学生の意見の方が正論だと思います。それは、人生の豊かさは選択肢の豊富さであるという観点からしても明確でしょう。

 まずそもそも、昔の社会であれば農民の子は農民に、職人の子は職人になっていたわけで、自分がどの業界で仕事をしたいかなどと考える必要はあまりありませんでした。しかし、現代では多くの子は、親と全く違う職業に就くわけで、業界が選べないというのは当たり前のことなのです。だからみんな自己分析などして業界を決めているわけで、それで選んだ業界も正解だったかなんて社会人でも分かりません。だからみんな転職するわけです。なので、勉三には「特に行きたい業界がない」というのは、むしろ素直で本質をついた意見だと思えます。逆に「私は絶対この業界がいい」と思っている人の方が、危ういのではと思っています。

 そして、人生の選択肢を極力後々までキープしておきたいというのも、むしろ当然のことです。それはいい大学に行くのと同じ理屈です。

選択肢が多いほどいいのは、環境も変わるし自分の価値観も変わるから

 選択肢が多いほどいいのは、リストラや天変地異といった環境変化に対応しやすくなるからだけではありません。自分の価値観の変化にも対応しやすくなるからです。

 当たり前ですが、人の価値観というのは死ぬまでずっと一定という訳ではありません。年齢や経験によって随時変化していくものです。

 例えば勉三も、幼少期から就職するまではずっと研究者になるんだと思い、それ以外の道はあまり考えていませんでした。しかし実際に社会に出て、仕事をし、自分でお金を稼ぐようになると、やはり価値観というのは変化するものです。そうしてその後は転職し、研究職から180度転換とは言いませんが大きなキャリアチェンジをして戦略コンサルタントになったわけです。

 このように価値観はどんどん変わるものなので、ある一時点で人生の選択肢を固定してしまうのは危険なのです。勉三が転職を考えている人に「やりがいなんかより年収に拘れ」とアドバイスするのも同じ理由です。年収は客観的なもので普遍ですが、やりがいは価値観次第です。ということは今はその仕事がやりがいがあると思っていても、時と共にそれが変化し、やりがいを感じられなくなることは多々あるためです。

 そんな時に、いざ転職しようと思っても現職の年収が低いと、それで値踏みされてより安い年収の仕事にしか就けないということもあるのです。転職の際は現職の年収があなたの実力を示すバロメーターのような役割も果たすので、出来る限り高く保っていたほうが転職の選択肢も増えるのです。

最後に

 いかがでしたでしょうか。人生やキャリアを選択肢の多さと言う見方で捉えると、何をすべきか、何をすべきでないかも、もう少しクリアに見えてくるのではないでしょうか。人生やキャリアで迷える人には、その後の選択肢の多さも踏まえて決断をされることをお薦めいたします。

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posted by 勉三 at 03:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事・キャリア
2019年10月22日

研究開発職からコンサルへの転職は通用するか?

研究開発職からコンサルへ

 ども勉三です。勉三は研究職からコンサルに転職したのですが、そういったキャリアの人が少ないためかよく珍しがられます。確かに周りを見渡しても、理系からコンサルという人は結構いるのですが、研究職になってからコンサルという人は数人程度です。

 一般的には、研究開発職とコンサルは全く違った仕事であり、大胆なキャリアチェンジと思っている人がいるのですが、実はこの2つの仕事はかなり近いと思います。今回は、研究開発職でコンサルへの転職を迷っている方に向けて、両者の共通点と相違点を解説していきます。

仕事の基本は9割が共通する

 基本的な仕事のスキルは、研究開発職とコンサルタントとで9割ほど共通するというのが勉三の実感です。例えば、必要な確認を取って自ら仕事を進めていくスキル、PowerPoint や Excel のスキル、定量的分析スキル、会議の準備といったロジスティクス、英語力など。これらは濃淡の差はあれど概ね両者で通用します。

 研究開発職といってもルーチンで指示に従って実験だけをしていた方は難しいでしょうけど、ルーチンよりも新規テーマ立ち上げなどを主にされていた方は、コンサルはかなり近い仕事です。少なくとも、土木作業員、小売店や飲食店の現場、芸能界、作家、医療、スポーツ選手などと比べると、極めて近いと言えるでしょう。

 ですので、ゲームで例えるなら、転職前がレベル20なら、転職後もレベル16とかその辺からスタートできるイメージです。レベル1からやり直しという訳ではないです。コンサルに限らず企画提案型の頭脳労働職であれば同じことが言えるかと思います。

 ただし、世の多くの人は研究開発職がどういうことを行っているのかイメージがつかないので、コンサルに限りませんが、転職時の面接では「研究開発職の仕事とコンサルの仕事が近い」ということを、直接言わないにしても実体験をまじえて説明できると、相手も納得しやすいでしょう。

ブラッシュアップが必要な点

 一方でもちろん研究開発職からコンサルへの転職に際して、新たに求められるスキルもあります。PowerPoint のスキル(ソフトの使い方よりも、ストーリーやメッセージといったスライドライティング的なスキル)は土台は活かせますが、より高いレベルが求められます。これらは書店に行けば沢山本が売っていますので、転職前に必ず勉強しておきましょう。当ブログの過去記事でも推薦図書を紹介していますので、参考にしてください。

 また、英語力に関しても、読み書きを除いてはたまにしか英語で話さないのが一般的な研究開発職と比べると、外資系コンサルの職場は海外大卒や海外出身者が沢山いますし、外国人に混じって英語で仕事を進めていくスキルが要求されます。

 もちろん、コンサルでも英語はできない人は沢山いますし、ジュニアスタッフレベルであれば英語が必要なプロジェクトへアサインされないだけなので、なんとかなりますが、チャンスはその分減ることになりますし、英語以外の他の事でバリューを出さなければいけません。また、マネージャー以上になると益々英語力を求められることになるので、強化しておくべきでしょう。

新たに習得が必要なスキルや知識

 一方で、研究開発職の人はまず馴染みがないであろう会計や財務に関する知識は、コンサルに転職するにあたっては必須と言えます。数字やロジックに強い理系の方にとっては、本来適性の高い分野ですので勉強しさえすれば余裕でなんとかなると思います。難しい大学レベルの数学と比べれば屁でもありません。おすすめは、過去記事でも紹介した「グロービスMBAアカウンティング」の本。こちらを擦り切れるぐらい通読しましょう。

心構えや働き方は結構違う

 また、スキルではないのですが、仕事を遂行するにあたっての心構えや働き方といった部分は、研究開発職とコンサルとで大きくことなります。というか、これは事業会社とコンサルで違うといった方がいいかもしれません。

 まず、大手の事業会社であれば仕事を進めないこともまた仕事であったかもしれませんが、コンサル業界は仕事を進めてナンボの世界です。定時外だろうと休日だろうと対応が必要であれば対応しなければいけませんし、承認等に時間がかかる場合には問題にならない程度で先へ進めるアグレッシブさも必要です。また、情報が手に入るのであれば公式・非公式の手段を問わず集めに行くことも必要です。

 この点、「定時になったら仕事が残っていても帰る」「業務外はメールに対応しない」「仕事を進めることより手続きを遵守することが絶対」など事業会社特有の心構えは改める必要があります。

最後に

 如何でしたでしょうか。今回は、研究開発職とコンサルタントの仕事は、多くの人が思っているよりも親和性が高く、スキルとして共通部分が大きいことを解説しました。とはいえ、ブラッシュアップや新たに習得が必要なスキルもありますので、転職希望者の方は悲観も楽観もせずに臨んで頂ければと思います。

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posted by 勉三 at 19:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 転職