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2018年12月08日

コンサル必須知識(1):So what?

 ども勉三です。コンサルになって非常によく使う、毎日とまでいかなくとも毎週1回以上は耳にしたり使ったりする言葉に "So what?"(ソーワット)というのがあります。今回はこの言葉の意味を解説していきます。

大量のデータ、大量の分析、…で?

 データを頑張って集めてきて Excel で分析、綺麗なグラフを作って、PowerPoint に貼り付けて、力作資料の完成! でもいざ上司に見せてみたら「で?」と言われたような経験、みなさんにも無いでしょうか?

 "So what?" は、この「で?」に相当する用語だと考えると理解が早いかなと思います。要は「で、何が言いたいの?」「で、結論は?」ということです。

 コンサル業界では分析だけして結論がない資料やスライドに対して、よく So what? という言葉が使われます。使われ方のイメージとしては、

新人「これは業界主要各社の売上高と成長率をプロットしたグラフです。」

マネージャー「"So what?" が抜けてるよ」

こんな感じです。こういったやりとりはコンサルティングファームであれば日常茶飯事です。

So what? が大事な理由

 コンサルでは分析結果だけでなく必ずメッセージを示せということが言われます。例えば、上の例でいえば、業界主要各社の売上高と成長率をプロットしたグラフから、「売上高と成長率の間に相関性が見られる」という示唆が得られたとします。これがメッセージになります。

 この内容を1枚のスライドにまとめるとしたら、スライドの中央にグラフを配置し、その上のメッセージ(タイトル)部分に「XX業界では、売上高と成長率の間に相関性が見られる」と文章で書くといったような具合ですね。

 よくあるのが、スライドのタイトルに「業界主要各社の売上高と成長率の関係性」のような分析の説明を表示し、そこからの結論はスライドに書かれていないようなケース。これは基本的にNGだと思ってください。最も大切なのは図の説明ではなく、そこから得られる結論のはず。もちろん、図の説明も必要ですが、図の上か下にでも書いておけばいいのです。

 ではなぜここまで煩く "So what?" という言葉がコンサル業界では使われるのでしょうか。それは、コンサルは「読む側は、資料はぱっとしか見ない」ことを知っているからです。特にコンサルが相手にする役員クラスなんて特にその傾向が強いです。具体的にどういう分析をしたかなんて殆ど見ません。なので、一目で見て何が言いたいかがすぐに伝わるようにしないといけないのです。

コンサル以外では So what? は必要ない?

 ここまでの話を聞いて「コンサル業界だけでしょ?」と思われた方もいるかもしれません。ですが、So what? はどんな業界・職種であっても通用するものだと思います。とりわけ、仕事でパワポの資料を作って提案するという業務が多い方には当てはまるかと思います。

 勉三も事業会社での経験がありますが、どれだけ頑張って分析して資料をつくっていっても、管理職以上は見ないんですね。分析方法を説明しだすと「そこは Appendix に回しておいてよ」なんて言われるわけです。みなさんも経験ないでしょうか?

 コンサルであろうとなかろうと、資料を読む人は丁寧に読んだりなんてしないということは共通です。であるからこそ、誰が読んでも意味を誤解なく理解するために、So what? を明確に示す必要があるわけです。

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posted by 勉三 at 11:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 転職

2018年12月06日

飲み会はお酒が好きな人しか楽しめない?

 ども勉三です。そろそろ忘年会の季節になってきましたね。飲み会が好きな人、嫌いな人色々いるかと思います。ただ、お酒が嫌いな人には「飲み会はお酒が好きな人が楽しむところ」と思っている方も多いのではないでしょうか? それは違います。

 勉三はお酒は大好きですし強い方ですが、飲み会は嫌いです。皆で集まって食事をしたりお酒を飲んだりすること自体は好きです。もっと具体的にいえば、「飲み放題」と「値段の割に美味しくない料理」と「無駄な時間」が大嫌いです。

飲み放題はお酒好きではなくアル中のためのもの

 飲み放題は、日本の酒文化を破壊している元凶だと言うのが勉三の見解です。本当にお酒が好きな人は飲み放題なんて嫌ですよ。値段は高くても美味しいお酒を飲みたいですし、量は少なくていい。それが本当の酒飲みです。

 飲み放題は、どうしても選べるアルコールを安物に限定せざるをえません。日本酒やワインなどは劣悪なものしか出せない。そうなるとまともに飲めるものがビールやチューハイになってしまう。せっかくの飲み会であれば美味しいお酒を色々飲みたいのに、これは非常に残念です。

 また、制限時間内に沢山飲むほど得であるという事情から、客はお酒の味よりも量を重視しがちになりますし、逆に店側にとっては出せば出すほど損ですから、お酒を薄めて出すなど不正のインセンティブにもなります。実際そういうお店はそこそこありますよ。安い居酒屋だとね。それでも客は気づかなかったりしますから。

サラリーマンの飲み会はコスパ最悪

 もう1つ嫌なのが値段が高いわりに食事が美味しくないこと。だって飲み会って安くても3000〜4000円、普通は5000円以上とかするでしょ? でもそれだけ出した割には非常にレベルの低い料理しか出てこない。

 同じ額をランチに使えば結構いいところで食べられるはずです。フレンチやイタリアンのそこそこのレベルのお店で、3000〜4000円ぐらいのランチのコース。それにワインを1杯とかの方が、よほどいいですよ。

 本当にお酒が好きな人ならそうします。飲み会ほど効率の悪いお金の使い方は知りません。

時間が無駄!

 一番嫌なのがこれ。飲み会でもお酒飲みながら食事して、みんなで語り合って、はい終了ならいいんです。時間にして最長で2時間までですね。それ以上ははっきり言って時間の無駄です。

 だって2時間以上も何を話すんですか? 勉三も沢山の飲み会に参加してきましたが、2時間越えたら出てくるのはどうでもいい話ばかりですよ。特に人間関係が固定されていて毎回同じメンバーとかだと、いつも同じような話ばかり。もちろん、お酒が回ってきてからの方が面白い話が出ることもあるというのも分かります。とはいえ、退屈で早く終わらないかなと時間を潰していることの方が遥かに多いです。

 いったん1時間半や2時間で区切って、あとは本当に有志だけで二次会をすればいいのです。3時間も4時間も続くような飲み会は本当に無駄の極致。

最後に

 いかがでしたでしょうか? お酒飲めるから飲み会楽しいでしょうねなんて思われたくないので、ついつい愚痴ってしまいました。お酒好きと飲み会好きは全く違うということは覚えておきましょう。

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posted by 勉三 at 15:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事

2018年12月02日

コンサル就職・転職前に必読の本(3)

 ども勉三です。「コンサル就職・転職前に必読の本」シリーズも今回で第三回目。前回からの続きで、勉三が読んだことのある本の中から、「もっと早めに読んでおくべきだった」「コンサルになる前に読んでおけば…」と感じた本について紹介させて頂きます。コンサルティングファームへ入社予定の方は、入社前に必ず読んでおくことをお薦めします。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法(東洋経済新報社、内田 和成 著)

必読度:★★★

 こちらもコンサル業界では非常に有名な一冊。駆け出しのコンサルタントが必ず言われるのが「やみくもに調べず、まず仮説を持て」ということ。例えば、A社の経営状況を調査するというタスクを与えられたとしましょう。業界レポートや新聞記事などを読むのも大事ですが、それだけでは結果に結びつくまでに時間がかかりすぎてしまいます。

 ここで大切になるのが、「A社は競合にシェアを奪われて苦戦しているのではないか?」などといった仮説を立て、それを裏付ける情報を集めようとするというアプローチです。もし当たっていれば、この内容が1枚のスライドになります。また、外れていたとしても問題はありません。ただ漠然とデータを見るよりも、そういった視点でデータを見たほうが理解は遥かに深まりますし、検証過程を通じてさらに仮説をブラッシュアップすることができるようになります。調査ではこの仮説と検証のサイクルを一度ではなく、何度も回すのが基本となります。

 ただ1つ勉三の考えを付け加えさせてもらうと、いい仮説が出ない時って、だいたい情報不足なことが多いです。足りない情報からうんうん頭を捻ってもいい仮説が生まれないというのも事実なのです。そういう時は先入観抜きで、業界レポートを眺めてみると思わぬ情報が得られたり。そんなわけで、フォーカスした調べ方と、フォーカスしない調べ方と柔軟に組み合わせていくのが良いのではと経験上感じています。皆さんもそんな経験ないでしょうか?

 いずれにせよ、単にタスクをこなすだけでなく、必ず自分の意見や仮説を持っておくことは、コンサルとしては絶対に必須とされることですので、まだ読んだことが無いという方は一読をお勧めいたします。

 ちなみに漫画版も出ているようですので、漫画の方が頭に入りやすいという方はこちらでもいいかもしれません。

 なお、著者の内田さんは日本では実質トップの戦略コンサルティングファームと言えるBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の元パートナーとして超有名で、著作も多数出されています。コンサルが出した本は沢山ありますが、説明の分かりやすさでは群を抜いていると思います。姉妹本にあたる「論点思考」もコンサルなら読んでおくべき本だと思います。

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」(ダイヤモンド社、齋藤 嘉則 著)

必読度:★★★

 著者は元マッキンゼーの方。「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE」「ロジックツリー」など、コンサルタントのノウハウやスキルを一冊にまとめてしまったような本。我々コンサルからするとネタ本を公開しているようなものなので、この手の本があまり広まってしまうと商売上まずいのですが(笑)

 なお、このシリーズで挙げてきた他の書籍と内容的には重なるところもあるので、「どれを読むのが一番いいの?」と思われる方もいるかもしれません。勉三の考えは「あれこれ考えず全部読めばいい」です。皆さんはこんな経験ないでしょうか? 高校時代などに英単語集でなかなか単語が覚えられなかったけど、他の単語集や教科書でも同じ単語がでてきたら、強烈に印象に残って覚えやすくなるような経験が。

 同じことを複数のソースを通して学ぶメリットはこれに近いです。人間の脳って1つの本を読んだだけじゃ、なかなか覚えられないんですよね。同じことが他の本にも書いてあれば「ああ、同じことが他の本にも書かれていたな。やっぱり大事なことなんだな」と推測できますし、同じ概念を異なる視点から説明されることでより理解が深まるのだと勉三は考えています。

 続刊の「問題発見プロフェッショナル『構想力と分析力』」もおすすめです。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則(バーバラ・ミント 著, 山崎 康司 訳)

必読度:★★★

 最後はやはりこの1冊に締めてもらいましょう。コンサル業界ではもはや古典といっていい程の定番中の定番。かといって内容的には普遍的なもので今でももちろん通用するのでご安心を。この本が言っているのは、伝えるための文章はピラミッド型にしろということです。

 例えば、A社の売上が落ちていることをレポートしたいとしましょう。これが伝えたい内容なのでピラミッドの頂点に持ってきます。その下にはそれを支える根拠を複数並べ、さらにそれぞれの根拠の下にはそれを支える根拠を並べるという構成にするというわけです。図示したとき、どんどん上から下に広がっていく形になっているのがピラミッド型と言われるゆえんです。

 ここで大事なのはどういうピラミッドを作るかです。コンサル業界ではよく「縦の論理」「横の論理」などと言ったりもしますが、納得感のある文章は(ピラミッドの)「横の展開がMECE」で「縦の展開に飛躍が無い」ことが条件であると言われます。例えば「A社の売上が落ちている」ことに対して、その下に「20代」「30代」「40代」それぞれの売上に対応した3つの根拠を並べるとしましょう。これはMECEでは無いことはすぐ分かるかと思います。「え?じゃあ未成年や50代以上はどうなの?」と聞いている側は疑問に思うでしょう。

 コンサルのスキルは沢山ありますが、最終的に作るのは「文章」なわけです。これはパワポの資料も含みます。パワポの資料であったとしても、最後の結論は文章で書きあらわされるはずです。そう考えた時、納得感のある文章が書けるかというのは、コンサルスキルの根幹であると勉三は考えています。

 そしてこれがコンサル未経験の人が一番つまづきやすいところだと思います。皆さん優秀な方が多いので、これまでの学校や職場ではそれなりに文章を書いてこられて、文章力に自信のある方が多いかと思いますが、コンサルになると "けちょんけちょん" に訂正されます(笑)

 本を読めばすぐに身につくという類のスキルでもないですが、いざコンサルになって指導されたときに「ああ、これはバーバラ・ミントのあの本に書かれていたことだな」と、最低限は思いを巡らせることができるように何度も読んでおきましょう。

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posted by 勉三 at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 転職