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2020年12月19日

プロフェッショナルファームの「プロフェッショナル」ってどういうこと?

意外に難しいプロフェッショナルの定義

 ども勉三です。最近はコロナで家にいることが増えたこともあって、Netflix や Amazon Prime などで昔の映画やドラマを見ることが増えました。恐らく皆さんもそういう方が多いのではないでしょうか。

 その中で SUITS という弁護士事務所を舞台にしたアメリカのドラマがあるのですが、コンサルタントとも文化的に共通する部分が多く興味深く見ています。

 弁護士事務所、会計事務所、コンサルティングファーム、投資銀行、ファンドなどはひとまとめに「プロフェッショナルファーム」という言い方をされることがあります。業界や職務は異なるものの、組織力より個人の専門性を重んじる風土、実力主義かつアップオアアウトの文化、そしてモノではなくアドバイスなどの情報を売っているなどの共通点があるのです。

 しかし、「プロフェッショナルってなんぞや?」という問いに答えるのはそれほど簡単ではありません。上で挙げたような職業だけがプロフェッショナルではありません。ざっと思いつくものを列挙してみるだけでも、プロのスポーツ選手、医師、大学教授などは多くの方がプロフェッショナルであると同意いただけるのではないでしょうか。それだけでなく、政治家、看護師、教師、建築家、職人など、何らかの専門性を有し自らの職業に矜持を持って働いている人はおおむねプロフェッショナルであるという見方もできます。

 このように「プロフェッショナル」という言葉の意味はそもそも1つに決まるものではなく、幅があるものだとは思いますが、そのコアのイメージは何なのかを今回は探っていきたいと思います。それによって、コンサル、弁護士、バンカーなどのプロフェッショナルファームと呼ばれるところで働いている人たちに求められる資質のようなものを浮き彫りにしたいというのもその理由の1つです。

何がプロフェッショナルでないのか

 言葉を定義するのが難しい場合、その言葉が表すものではなく、その言葉が表さないものを挙げていくことで特徴が明らかになるということはよく用いられるテクニックです。つまり、「ではプロフェッショナルじゃない人たちってどういう人なの?」という問いに答えることが、プロフェッショナルを定義する手掛かりになるということです。

 スポーツの世界では「プロ」と「アマ」という言葉が、競技でお金を稼いでいるか、趣味として行なっているかという意味で使われ、プロフェッショナルの反対はアマチュアであると言えます。とはいえ、お金を稼いでいればプロであるとすると、殆どの社会人は何らかのプロフェッショナルということになってしまいます。実際には、プロフェッショナルという言葉は、それで対価を得ているということ以外にも何かプラスの要素が必要であるように思えます。

 もう少し一般化して考えると、他人と比べて差別化できる専門性を持たない人、任された仕事を最後までやり抜く責任感がない人などは、仮に対価を得ていてもプロフェッショナルではない人ということになると思います。つまり、対価を得るだけでなく、専門性を持ち、仕事を最後までやりぬくことが、プロフェッショナルであるための必要条件ということです。

一番わかりやすいプロフェッショナルは医師である

 いろいろ理屈をつけて考察してきましたが、もし小さい子供から「プロフェッショナルって何?」と聞かれたら、勉三のは「お医者さんみたいな人のことだよ」と答えます。

 なぜなら、医師はプロフェッショナルが持つ全ての条件を満たしているだけでなく、誰でもどういう仕事かを理解しているので、説明とイメージがしやすいからです。

 もう少し言葉を補うと、「プロフェッショナルとは、医師のような専門性と責任感を持って仕事を行う人達のことである」ということです。ここで勉三が知人の医師から聞いたエピソードを1つ紹介しましょう。彼は大学病院働いているのですが、現在受け持っている実習生の責任感の無さを嘆いていました。具体的にいうと、自分の診ている患者さんの容態が悪く死にそうなのに、時間だからといって帰ろうとするというのです。そしてその知人が言った「俺たちの仕事は普通の仕事じゃないからなあ」という言葉が今でも勉三の胸に残っています。

 そうです。医師は普通の仕事ではありません。ここでいう普通の仕事とは、定時だけ働き、時間になったら帰るという仕事のことです。医師が患者の容態が悪いのに定時だからといって帰っていたら大変なことになるでしょう。それは医師であることの職業倫理や使命感のようなものでしょう。そして勉三はこれこそがプロフェッショナルの本質だと思うのです。

 つまり、プロフェッショナルを自称するからには、それがたとえ人命がかかっていなくても、医師が患者に対して接するかのように、責任を持って最後までやりとげるのがプロフェッショナルです。そして、仕事で扱う対象は違えど、コンサルや弁護士などのプロフェッショナルと呼ばれる職種と、そうでない普通のサラリーマンで求められる意識の違いもここにあると思います。

今の大企業はプロフェッショナルが少なくなっている

 もちろん、ほとんどのサラリーマンも定時になったらやりかけの仕事を投げ出してすぐに帰るわけではないでしょう。おそらくキリのいいところまでは残業をして対応するはずです。特に日本人は真面目だから仮に残業代が出なくても、やるべきところまではやってから帰るという人が多いのではと思います。

 しかし、勉三もコンサルになる前にメーカー勤めの経験があるからわかるのですが、医師が患者に対して接するのと同様にやっているという人は少ないのではと思います。例えば、医師であれば土日であろうが、深夜であろうが、患者の容態が悪くなればすぐに飛んでくると思います。仮にそこで大事なプライベートの予定を入れていても、他に対応できる人がいなければ、プライベートを犠牲にしてでも仕事に飛んでくるはずです。

 今の大企業は労働環境がホワイト化し、定時外は極力仕事をさせないようになっています。恐らくほとんどの人は定時外にメールが届いても翌日の出社後に対応するのではないでしょうか。金曜の夜であれば週明け月曜の出社後ということです。そもそもいったん退社したらパソコンすら開かず、というかパソコンを家に持ち帰れないので開けず、メールが届いてることすらわからない人も多いでしょう。

 これは労働環境という意味では良いように見えますが、仕事に対するプロフェッショナリズムは失われているのではないかなと思います。本来は、たまには仕事に寝食を忘れてしまうぐらい没頭するようなことがあってもいいと思うのですが、それが一切許されないというのも行き過ぎに感じます。

プロフェッショナルは社畜ではない

 ただし、こう書くと「長時間労働の社畜を推奨してる」と思ってしまう方もいるでしょうから、そうではないことを書いておきます。確かに、プロフェッショナルは緊急時にはプライベートよりも仕事を優先すべきですが、そうでない時は好きなことをしていても構わないのです。なぜなら、本来はプロフェッショナルは働いた時間ではなく成果に対して対価を貰うべきだからです。

 例えば、医師でいえば何時間働いたかより、患者を助けることができたかが本質的には最も重要な指標のはずです。/p>

 プロフェッショナルには定時という概念がそもそもそぐわないのです。緊急時には駆けつけることが求められても、そうでない時には自由に休んでいいのが本来のプロフェッショナルです。何もなければ日中寝ててもいいですが、緊急時には駆けつけるのがプロフェッショナルというわけです。必ずしも常に大変というわけではありません。

 ただ、日本ではどんな仕事でも、給与は労働時間に対して支払われるという鉄の掟のような強固な法律と慣習があるという問題はこれとは別にですが存在します。いわゆるプロフェッショナルな仕事に就いていて、その日何も仕事がなくても毎日定時分は働いたことにしないといけないという無意味なルールがあります。そのためどうしても形式上の労働時間を計算すると、プロフェッショナルな仕事は見た目上、労働時間が長く計上されがちというのはあります。

最後に

 いかがでしたでしょうか。今回はプロフェッショナルという言葉に対して勉三が思うことをつらつらと書いてみました。So what? ですが、「コンサルなどのプロフェッショナルと呼ばれる仕事に就く人は、医師が患者に対して接するように、仕事に対して責任感を持ってね」ということが伝わればいいかなと。

 これは「自分が死んでも仕事はやりぬけ」と言ってるわけではありません。例えばですが、「もし仕事が絶対に期日までに完了しなさそうなら、期日までに終わらせるような方法(人員追加や期日延長など含めて)を考えて提案しよう」ということです。

 これって案外できない人が多いんですよね。間に合わないと訴えて他人の力を頼ることが恥と思っている人も多いです。ですが、最悪なのは何もせず期日に間に合わないことです。これは医師でいえば患者が死にそうなのに自分じゃどうしようもないので、ほったらかしにして実際に死んでしまうようなものです。人命がかかっていたら、自分でできなければ他人に頼るなどするでしょう。医師でなくても自分の仕事でそれをしてくださいというのがプロフェッショナリズムです。

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posted by 勉三 at 02:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事・キャリア
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