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2020年09月03日

藤井聡太を表紙にし、一冊丸ごと将棋特集のNumber最新刊が凄い!

「本誌初の将棋特集」は伊達じゃなかった

 ども勉三です。スポーツ雑誌の Number (ナンバー)が、将棋の藤井聡太二冠を表紙にしたことで話題を呼んでいますね。実は将棋ファンの勉三も早速買って読んでみました。

 感想としてはかなり面白かったです。最初は藤井聡太のインタビュー記事が載っている程度かなと思ったのですが、「本誌初の将棋特集」と謳われている通り、一冊丸ごと(8〜9割ぐらい)将棋特集となっています。目次から将棋関連のコンテンツを抜粋させていただくと、

  • 藤井聡太「天翔ける18歳」
  • 記録で巡る異次元の歩み
  • 板谷一門の偶然と必然
  • 佐藤天彦×中村太一 「藤井はピカソか、モーツァルトか」
  • 中原誠が語る18歳の羽生と藤井
  • 22時の少年ー羽生と藤井が交錯した夜 (文:先崎学)
  • 天才が切り拓いた矢倉新時代(文:勝又清和)
  • 渡部明「敗北の夜を超えて」
  • 木村一基「受け師は何度でも甦る」
  • 王者たちの覇権20年史
  • 久保利明「変える勇気、変えぬ信念」
  • 豊島将之「仲間から遠く離れて」
  • 谷川浩司「光速は終わらない」
  • 大橋貴洸「勝負スーツに込める志」
  • 羽生を止めろ 七冠ロード大逆転秘話
  • ”読む将” のススメ
  • 佐藤康光が語る「大名人、この一局」
  • 里見香奈「腹立たしいけど、好きだから」
  • 教えてアゲアゲさん! 将棋界のYouTuber事情
  • 棋士を支える呉服店
  • 将棋と書の深い関係
  • 愛棋家アスリート、3手詰め!
  • 佐藤和俊「不惑の青春」

といった具合です。藤井二冠に関して他のトップ棋士に話を聞くというインタビュー記事が多いですが、藤井二冠に必ずしも関係がない将棋全般に対する記事もあり、将棋ファンなら買って損はない一冊だと思いました。

 今回はその中から特に勉三が面白かった記事をピックアップして紹介したいと思います。

面白かった記事を紹介

中原誠が語る18歳の羽生と藤井

 今回、名だたるトップ棋士の方々のインタビューが掲載されていますが、一番面白かったのは中原誠永世名人の記事です。中原誠氏は、昭和の巨人・大山康晴永世名人が殆どのタイトルを独占していた時代に、期待の新星として現れ、確実に一時代を築いた将棋界のレジェンドの1人です。

 獲得タイトル数としても、大山と羽生の両巨頭に次ぐ歴代3位で、4位以下を大きく引き離しています。そんな偉大な中原氏なのですが、2009年に病気で引退して以降、今はどうしているのかなと気になっていたファンも多かったろうと思います。

 そんな中原永世名人の貴重なインタビューが読めたのが一番の収穫でした(笑) そして、語っていることが面白い。もはや将棋ではなく、最近は碁をやっているらしく、あとは競馬が趣味とのことで、藤井二冠についても「競馬に例えれば、常に上がり32秒台の末脚で伸びてくるのが藤井さん」と例え話も競馬になっています。

 そして非常に感動したのが、藤井二冠に対して「今は将棋一本でいいでしょうけど、それだけでは長続きが難しくなるかもしれません。渡辺明新名人とは共通の趣味である競馬の話で盛り上がったことがあります。棋士は馬であり、騎手であり、調教師でもある。対局に向けて自分の調子を上げていくことの機微は、競馬を知っている同士じゃないと分かり合えませんからね。藤井さんがこれからどんな趣味をもたれるのかも、密かに見てまいるつもりです。将棋と離れる時間を持つことも、これからのさらなる進化につながるはずですから。」と、非常に優しいコメントで締め括っている点。

 確かに、歴代のレジェンドたちを振り返ってみても、大山名人は囲碁・シャンチー・中将棋・チェス・麻雀、羽生九段はチェス、森内九段はバックギャモンなどなど、趣味でも非常にハイレベルな実力を持ち楽しまれていた人が多いですね。まあ、将棋の息抜きで囲碁やチェスというのは常人には考えにくいことで、全然休まる気がしませんが、天才はそういうものなのかもしれません。

 藤井二冠は、一番好きなのが詰将棋を作ることで、二番目に好きなのが詰将棋を解くこと、三番目が将棋を指すことだとどこかで聞いた覚えがあります。ここまで将棋一色なのは(常人だと)精神的にきついですし、中原名人のいうように趣味があってもいいところですが、何がいいかはもはや我々凡人にはわからないレベルです。

天才が切り拓いた矢倉新時代(文:勝又清和)

 他の記事は文章だけなのですが、まさかナンバー誌上で将棋の盤面図を用いた定跡解説が読めるとは思っていませんでした。本記事では「教授」のニックネームで知られる勝又清和七段が、現在の矢倉の動向と藤井二冠の矢倉の他の棋士とは違う点などを、詳しく解説してくれています。

 勉三が将棋を覚え始めた平成初期の頃は、プロの将棋といえば矢倉であるほど多く指されていましたが、2017年に増田六段が「矢倉は終わった」と発言するなど、近年は矢倉の対局数が減り、変わって角換わりが相居飛車のメインストリームとなりました。その理由として「桂の活用」があったこと、そして最近は再び矢倉が復活しつつあることなども述べられていて、矢倉党の方には常識なんでしょうけど、振り飛車党の勉三には大変勉強になりました(笑)

 もちろん、藤井二冠の矢倉のどこが凄いかなども解説されていますので、興味あればぜひ購入して記事を読んでみてください。

佐藤康光が語る「大名人、この一局」

 佐藤康光氏が大山康晴、升田幸三、中原誠、加藤一二三という歴代のレジェンドたちについて解説するという記事です。棋譜解説などがあるわけではないですが、佐藤氏がリアルで接してきた情報も含まれていたので、なかなかに臨場感があってよかったです。

 面白かったのは結構ばっさり言ってる点。例えば「実は私、升田将棋はほとんど並べていません(笑)。影響を受けたかというと正直受けていない。」や「私は生まれ変わっても加藤将棋にはならないし、加藤将棋は勉強できないです。中原将棋は「これは取り入れたい」と思う部分が多いんですけど、加藤将棋は私の棋風ではない・・・・・・。でも実際に見ると真似できないという戦い方、すごい勝ち方なんですね」と、レジェンドに対してといえど割と棋風の合う合わないを明確に述べている点がよかったです。

 佐藤氏といえば現将棋連盟会長の重責についておられる方ですが、その方が割とざっくばらんな言い方をしている点に好感がもてました。

最後に

いかがでしたでしょうか。読む前は藤井二冠のタイトル獲得で急遽特集したのかなと思っていましたが、読んでみるとかなり取材に時間をかけており、かなり温められた企画であることが伺えました。おそらく、ずっと計画していたのでしょうね。

藤井聡太と将棋特集の スポーツ・グラフィック Number 1010号は、9月3日発売で現在書店で絶賛発売中です。勉三も初めて読みましたが、非常に充実した内容で、将棋ファンにはもちろん、藤井聡太ファンや、これから将棋をやってみたい方にもおすすめです。

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posted by 勉三 at 22:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事
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