スポンサーリンク


FaceSearch

MoneyScript

2020年08月04日

仕事で使える英語表現(19):challenge(異議を唱える、試練を課す)

challenge(意義を唱える、試練を課す)

 ども勉三です。「仕事で使える英語表現」の第19回目。今回は challenge について取りあげます。

 「チャレンジ」という言葉はすでに日本語にもなっており、英語が全く話せない人でも誰でも知っているぐらいに人口に膾炙した言葉だと思います。しかしながら、英語の challenge と日本語のチャレンジは若干用法が異なる部分もあります。そして、その違いのために誤用しがちな単語ランキングの上位に位置する難しい単語でもあります。今回はどのあたりが違うのかみていきます。

「高い目標にチャレンジしたい」はそのまま訳せない!

 さて、「高い目標にチャレンジしたい」という日本語の文を英語で言いたいとき、みなさんはどう訳すでしょうか?

 おそらく、"I want to challenge an ambitious goal" などのように「人 challenge 目標」という訳し方をする方が多いのではないでしょうか。ところが、これは英語としては不自然です。

 結論からいうと、"I want to set an ambitious goal" のように訳す方が自然です。もし、challenge という単語を使いたい場合は、"I want to set a challenging goal" です。あくまで challenge の主語は goal であって、人ではありません。ここがポイントです。

「人 challenge 物」が使える時と使えない時

 ただし、"I want to challenge..." という表現が常に使えないというわけではありません。例えば、以下のような表現は許容範囲です。

Mathematicians have long challenged this difficult problem

数学者たちは長年この難問にチャレンジしてきた

 先程の例と何が違うのでしょうか? このことを考えるには、日本語の「挑戦する」あるいは「挑む」という言葉が実は二通りの異なる意味で使われていることを認識することが必要です。

 日本語では「高い目標」も「難問」も同様に「挑戦する」という動詞の対象として使えるのですが、英語の challenge は(主語が目的語の)「正当性に異議を唱える」というニュアンスが原義にあります。したがって、高い目標は否定するものではないため英語では challenge の対象になりません。一方で難問は、それを解決することにより否定するものであると解釈可能なため challenge の対象となることができます。ただし、あくまで強い違和感がなく許容範囲であるという意味であり、すごく自然かというとまた別問題です。この場合も難問を challenge の主語にして、Mathematicians have long tackled this challenging problem のようにした方が自然だとは思います。

 英語の challenge のより自然な用法を紹介しましょう。以下の例文が challenge のど真ん中の正しい用法です。

In 1905, Einstein challenged the wave theory of light

1905年、アインシュタインは光の波動説に異論を呈した

 challenge のニュアンスがなんとなく分かってきたでしょうか? 今回、記事のタイトルで challenge の訳語として「挑む」や「挑戦する」ではなく、「異議を唱える」「試練を課す」といったあまり聞き慣れない訳語を当てたのは、こういった理由があるからです。

 つまり、日本語の「挑戦する」は「何かを否定したり倒したりしようとする」という意味でも「ベストを尽くして何かの実現を目指す」という意味でも両方使えますが、challenge は前者の意味でしか使えないということです。このことを覚えていただければと思います。

逆に、日本語の「挑戦」と訳せない英語の challenge の用法もある

 ここまでは、日本語の挑戦から英語の challenge に必ずしも訳せないというケースをみてきました。今度は逆に、英語の challenge から日本語の挑戦に必ずしも訳せないケースもあるのでみていきたいと思います。

I was challenged by the guard when I tried to enter the building.

建物に入ろうとしたところ、警備員に呼び止められた

 いかがでしょうか? これは「挑戦する」「挑む」とは流石に訳せないと思います。ただし、これも challenge の原義となるイメージを知っていれば類推できます。すなわち、challenge は「異議を唱える」という意味があるので、そこから「問いただす」といった意味で使われるわけです。日本語に訳すと全然違う言葉のようですが、あくまで根底のイメージは同じです。

最後に

 いかがでしたでしょうか? 日本語で普及しているだけあって誤用しがちなのですが、英語の challenge と日本語の挑戦は用法がオーバーラップするものの微妙に異なるということを覚えておきましょう。。

スポンサーリンク




posted by 勉三 at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 英語
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/187773498
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック