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2020年07月22日

変わりゆくコンサルの世界と求められるスキル

コンサルの世界も変化しつづける

 ども勉三です。他の業界と同様に、コンサル業界も世界の変化に合わせて変化しつづけています。外から見ていると中々分かりにくいですが、今回は現在起きているコンサル業界の変化についてトレンドを紹介したいと思います。

より専門性が求められるようになってきている

 かつて戦略コンサルの世界では、特定業界の専門知識ではなく、どんな業界に対しても適用できる「考え方」を武器に、頭のいいコンサルタントがクライアントの問題構造をロジカルに分解し、問題解決を行うというのが主流でした。

 言うなれば、コンサルタントは「最強のジェネラリスト」であることを求められてきたわけです。今月は自動車メーカーの戦略立案のプロジェクトに関わっていたかと思えば、来月は外食チェーンの収益改善のプロジェクトに携わっている。そういった、特定の専門性を持たないコンサルタントが色々な業界の案件を担当するのが戦略コンサルの世界でした。

 これは今でも無くなったわけではありません。マネージャー以上はおおむね専門とする業界(インダストリーやプラクティスと言います)が決まっているものの、ジュニアスタッフの間は今でもこのような光景が広がっています。

 しかしこれが今変化しつつあります。徐々にではありますが、ただのジェネラリストのままでは生き残れないような世界になりつつあります。より「スペシャリスト」であることが求められるような環境になりつつあるというのが最近の流れです。

求められているのは「ジェネラリスト+スペシャリスト」

 誤解しないで頂きたいのは、まだ戦略コンサルとしての基本スキルが求められなくなったという訳では無い事です。戦略コンサルとしてのジェネラリスト的スキルと、特定業界や分野のスペシャリスト的なスキルがあるとして、どちらが大事かといえばそれは今でも前者の方です。ただし、前者だけでは生き残ることが難しくなってきたために、ジェネラリスト的スキルに加えてスペシャリスト的スキルが要求されるようになっているということです。

背景1:各業界の高度な専門化

 このような潮流を生み出している要因としてはいくつか考えられます。1つは、どの業界も専門化が高度に進み、もはやその業界の知識なしにクライアントを支援するのが不可能になっているという点です。例えば、銀行の経営戦略を立てるといったプロジェクトであれば、金融における様々な規制や変化のトレンドをある程度知っている必要があります。「こういうルールが新しくできるから、その対応をしないといけない」とか、そういったことを考慮せずに経営戦略を立ててみても、非常に幼稚なものができるだけです。

 各業界ごとに業界用語も非常に多くなっており、詳しくない人では会議の議事録を取るのも非常に困難です。もちろん、コンサルは自分の知らない業界のプロジェクトにアサインされたときは必死に勉強するものですが、はっきり言って書店で売っている「よく分かる〇〇業界」みたいな本は、ごくごく基本的なことしか書いていないので、それだけでは各業務の詳細や現在のトレンドは分からないです。

背景2:デジタルテクノロジーの重要性の高まり

 もう1つ、コンサル業界でスペシャリスト的スキルが高まっている要因としては、デジタルテクノロジーの重要性が高まっていることが挙げられます。

 今は全社経営戦略プロジェクトであっても、各部署の業務改善プロジェクトであっても、ITと無縁なものは殆どありません。M&Aをするのもシステムの移行や統合が大きなトピックになるぐらいです。

 そして、ITの戦略を立てるためにはITのことをある程度知っていないといけません。もちろん、ITといっても様々な分野があり、全てを知っている人というのはいないので、何でも自分でできる必要はありませんが、何か強みがあるとそれだけでプロジェクトに呼んでもらえる確率が高くなります。

 例えば、勉三がそうですが、人工知能や機械学習に詳しいという人がいれば、そういったプロジェクトには他の人より優先的にアサインされやすいことになります。そして一度そういうプロジェクトの経験ができれば、次からも「あの人は人工知能に詳しい」となってお声がかかるようになります。

 また、戦略立案といった大きなことだけでなく、日々のプロジェクトワークでもITの知識があると有利です。例えば勉三が前に実施したプロジェクトでは、クライアントから回収したアンケート結果が百近い ファイルとしてあり、それを集計するという業務がありました。1ファイルあたり10分で処理しても、10×100=1000時間かかる計算です。これを手作業で行っていると深夜コースということです。また、一度何か手直しが発生するとその度に膨大な作業が発生します。こう言った時にVBAやPythonなどでさくっと自動化できると大幅に仕事で楽をでき、かつ手直しにも対応できるようになり仕事のクオリティも高まります。

 また、他のプロジェクトでは、データ解析の検証などのためにクライアントからAWS環境が提供され、Linuxサーバの環境構築まで自分でするということもありました。もちろんクライアントのIT部門にいえば対応はしてくれますが、非常に時間がかかりますし、彼らも専門家ではないので問題解決できるとは限りません。「戦略コンサルが仕事で Linux のコマンド叩いたりするの?」と思うかもしれませんが、何でもやるのが戦略コンサルです。他の人にできないことができれば、それは即バリューになります。

最後に

 いかがでしたでしょうか。今回はコンサル業界と求められるスキルの変化について解説させて頂きました。もちろん、よく言われるように「超高級派遣業化」とか「人月モデルからの脱却」とか「出資などリスクも負担するコンサル」とか他にも色々な変化はありますが、「スペシャリスト需要の高まり」も言えるのではないかと思います。

 これはコンサル業界以外から中途入社してくる人にとってはチャンスだと思います。もちろん出身業界での高い専門性と、かつ逆説的ではありますが以前の仕事のやり方をアンラーン(忘却)してコンサルのやり方を真摯に学ぶということは必要ではありますが、中途入社の方の専門性は必ず役に立つ日が来ます。

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posted by 勉三 at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事・キャリア
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