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2020年05月08日

大企業の不思議、リストラ中なのに積極的に中途採用してる!?

リストラしながら中途採用を強化!?

 ども勉三です。ある超一流の日本のメーカーが研究職を大量にリストラした際、奇妙な現象が見られました。それは、リストラしている一方で、積極的に研究職の中途採用を拡大していたのです。それも普通に中途採用していたというレベルではなく、学会会場などでもその会社の研究職の方が発表終了時に中途採用のアピールをしていたぐらいの力の入れようでした。

 なぜこのようなことが起きるのでしょうか? もちろん、リストラした社員はパフォーマンスあるいは求められているケイパビリティの面で不要であり、新たな注力分野に合致した専門性を持つ人を求めていたから、という説明はできるでしょう。しかし、その会社で働いていた研究職の方々は旧帝大卒の修士や博士などが中心で非常に優秀な方ばかりだったのです。「いくら専門が違うとはいえ、元々ポテンシャルの高い彼らなら他の仕事もできるはずなのに、それを惜しげもなくリストラして、わざわざ社外から人を入れる必要はあるのかな」と勉三は正直感じました。

 こういった事例は実は珍しくありません。職種は研究職に限りませんし、あろうことかリストラに積極的な企業ほど中途採用に積極的だったりする傾向まであります。何故でしょうか?

企業は「中の人材に厳しく、外の人材に甘く」なってきている

 こうした流れや、その他様々な現象を総合して考えたとき、1つのトレンドが見えてきました。それは企業がどんどん「中の人材に厳しく、外の人材に甘く」なってきているということです。

 先ほど述べたのはその1つの事例です。これまで実績を上げてきた中の人材に対しては「使えない」とリストラをし、実績をあげるかどうか分からない外の人材を雇うということです。

 これに関連した事例としては、外資系でよくみられるのですが、生え抜きより中途の方が高いポジションにつきやすいというのがあります。これは例えば、平のスタッフからマネージャーに昇進するとき、内部昇進についてはそれまでの成果実績などを厳しくチェックされるのに対し、外部からの応募者に対しては明らかにチェックが甘いということです。この結果、外資では転職でキャリアアップしたほうが遥かに昇進が容易であるという現象があり、賢い人はこの方法を多用してどんどん昇進していきます。

 こういった「生え抜き軽視」はこれまでの日本企業のやり方とは異なります。従来であれば、日本企業はプロパー至上主義であり、むしろ中途採用者が差別的な扱いを受けてきました。今でもそれが無くなってしまったとは言いません。恐らくコアの部分では残っているでしょう。しかし、先述のような注力分野が変わり、例えばAIやビッグデータといった新しい分野の専門家が必要となったときなどは、日本企業でもこれと同じような現象が見られます。そして、世の中はルーチン的な仕事を除けば、次第にその方向に進んでいると言えるかと思います。

前例に捕らわれないキャリアチェンジを考えるなら、社内より社外に活路を見いだせ

 もう1つ「中に厳しく、外に甘い」傾向が見られるのは、例えば事務からマーケとか、開発から経営戦略といったような、通常のコースではない職種替えの時です。勉三もメーカーにいたころ「研究職に就いたが熱意を失ったので他の仕事がやりたい」という人を何人か見てきましたが、殆どの人は社内での異動を考えるようです。というか外に転職することは考える人は殆どいませんでした。

 しかし、このような時も社内異動はだいぶ値踏みされる傾向があると感じています。勉三も実は研究職から経営企画への移動を希望したことがあり、社内公募制度などを活用して異動の希望を出したのですが、箸にも棒にも掛からぬといった感じで全く話が進みませんでした。

 ところが、社外に目を転じてみると実は研究職から経営企画への道というのは、案外あったりします。これは社内で異動希望を出した場合は、その1社の需要だけで決まるのに対し、外部も含めれば候補は何百社とあり、そのうち1社からでも来てくれと言われればマッチングが成立するので、成立しやすいのは当たり前ではあるのですが。

 また、研究職から例えばコンサルなどを数年経ただけで、元は全く食指を動かさなかった企業でも「来てくれ」というケースはいくらでもあるようです。これも実際はコンサルの間に何をしていたかなんて、その企業は知らないはずですが、外部に甘いことの例と言えるでしょう。

最後に

 いかがでしたでしょうか。内資の大企業にいるとキャリアプランは「会社の中でどうステップアップしていくか」ということだけにフォーカスされがちですが、今の世の中では「会社の外も含めてどうステップアップしていくか」を考えたほうがいいと思います。そして、外に甘い機会を最大限有効活用して、転職によって出世していくというのは十分アリだと思っています。

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posted by 勉三 at 18:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事・キャリア
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