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MoneyScript

2020年01月05日

世帯年収の罠、不動産を買おうとしている人は要注意!

世帯年収という概念が当たり前になったが…

 ども勉三です。最近は大企業勤めでも共働きが当たり前になり、専業主婦の方が珍しくなってしまいました。そんな世相を反映してか、よく耳にするようになった用語に「世帯年収」というものがあります。

 これは文字通り、夫と妻の年収を合算したもので、例えば夫が年収600万、妻が300万(今やバリバリ稼いでる女性も多いのに、住宅ローンの説明などを見るといまだにこういう例が多いです)だとしたら、世帯年収は900万になるというわけです。

 この世帯年収というワード、二人の収入を合算するので、急に裕福になったかのように勘違いしやすいのですが、実は結構危険なのです。

大黒柱型より共働きはある意味脆い

 ここで説明のために、夫または妻が大半の収入を稼いでいる家庭を「大黒柱型」と呼ぶことにします。お父さんが会社勤め、お母さんが専業主婦かパートという、昔ながらの家庭を思い描いてもらえれば理解しやすいかなと思います。もちろん、お母さんがバリバリ働いて稼いで、お父さんが家事をするというパターンでも構いません。

 同じ世帯年収900万で、夫900万+妻0万円の大黒柱型と、夫600万円+妻300万円の共働き型を比較してみましょう。一見すると「収入が2つに分かれている方がリスクが分散されていて安全」と思うかもしれません。実はそうではないのです。

 その大きな問題は住宅ローンです。住宅ローンを借りる時、基本は主たる稼ぎ手が契約して借りるのですが、収入合算やペアローンといって夫と妻の収入を合算して借りることができるのです。その場合、上で挙げた世帯年収900万円の共働き世帯は、夫だけの年収600万をベースに3000万ほど借りることもできるわけですが、妻の年収を合わせた世帯年収900万をベースにすれば4500万ほど借りることができるようになります。3000万で買える家と、4500万で買える家とではやはり大きな差があるので、この選択肢は非常に魅力的に映るわけです(実際には頭金がありますが単純化のために考えないこととします)。

 しかし一見すると何の問題もなさそうですが、この収入合算またはペアローンによる住宅ローンには色々と問題があります。手続きや権利関係の煩雑さや、死亡時の団信適用の問題などに関しては詳しく解説しているサイトが他にもありますので、そちらを見て頂きたいのですが、最大の問題は「世帯年収900万円を長期間にわたって維持できるという前提を置いてしまっている」ことなのです。

 これは、夫と妻が現在と同等以上の収入を長期間にわたって得られ続けることを想定しているということです。例えば夫が病気になったらアウトですし、妻が病気になってもアウトです。共働きで収入源を2つに分散させリスクが低下したつもりになっていたら、気が付いたら2倍のリスクを抱えてしまっていることになります(夫だけのローンであれば、妻が病気になっても返済に直接的な問題はないので)。

 なお、上では単純に夫と妻の年収を合算しましたが、このようなリスクがあるため、妻の年収は半分しか合算できないなどの制約を受けることが実際には多いようです。

共働きでも住宅ローンは夫(または妻)の年収ベースで契約すべし

 色々な意見があるので絶対にとは言えませんが、勉三個人の意見としてはペアローンや収入合算により共働きの世帯年収で住宅ローンを借りてしまうのはおすすめしません。

 病気やケガで払えなくなるリスクが2倍になるだけではありません。夫婦と言えど別々の人間で、その二人が30年といった長期間に渡って同じ額を協力して支払い続けるのを想定するというのは、現代では少し楽観的過ぎると思っています。離婚もあるかもしれません(それほど珍しいケースではありません)。また、仮に夫婦円満でも、出産して子育てをして価値観がどう変わるかなんて誰にも分らないわけです。「私は結婚後も仕事と子育てを両立させるんだ」と息巻いていた女性が、出産後に「やっぱり子供と一緒に少しでも長くの時間を過ごしたい」と価値観が変わって仕事を辞めるケースはザラにあります。

 共働きで世帯年収が増えることにメリットがないわけではありません。先ほどの夫600万+妻300万の例であれば、夫600万の範囲内で返せるローンを組めば、妻の300万の収入がある分はそのまま生活が楽になります。単純に夫600万円+妻0万円の大黒柱型の家庭と比べれば、世帯年収が多い分、当たり前ですが生活はゆとりができるはずです。

最後に

 いかがでしたでしょうか。同じ世帯年収でも、大黒柱型の900万円と、共働きの900万円では、契約できる住宅ローンの額、ひいては購入できる不動産の額は決して同じではないことを説明させて頂きました。最近では世帯年収で1000万円をこえるカップルも珍しくないと思いますが、家に関しては1000万が住めるようなところには住めないという現実は理解しておいたほうがいいかもしれません。

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posted by 勉三 at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライフスタイル
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