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2019年12月14日

大企業のリストラ(早期退職)の実際(割増退職金や転職先など)

意外と知られていない大企業のリストラの実際

 ども勉三です。先日の投稿「『味の素、50歳以上管理職800人対象リストラ』の正しい解釈」のアクセス数が伸びており、皆さんの関心の深さが伺えます。

 そこで思ったのは、「日系大企業の雇用体系や給与制度ってあまり知られていないのかなあ」ということ。これって当たり前ですよね。全体で見れば大企業正社員として働いている人の比率は大きくないですから。

 そこで今回は、昨今相次ぐ大企業のリストラ(早期退職)について実態を解説したいと思います。

割増退職金の月数の注意点

 リストラが発表されるとまず気になるのが、どれだけ割増退職金を貰えるかということですね。日系の大企業だと、業界や年齢によっては40か月だとか60か月だとか大盤振る舞いです。

 こう聞くと「いいなあ」と思われるかもしれませんが、ここにもカラクリがあります。例えば割増退職金が24か月だとしても、年収2年分ではないのです。

 これも日系の大企業勤めの経験がないとピンとこないかもしれませんが、日系大企業は年収に占めるボーナス比率が非常に高いです。多くの大手企業で年間で6か月分前後、業界や会社によっては8か月分だったり10か月分の賞与が支給されます。

 これはすなわち、年収は単純に基本給の12か月分ではなく、賞与を加えて18〜20か月分になるということを意味します。もちろん、ここにさらに各種の手当てが載ってくるので実際にはもっと増えて、年収=基本給×22〜24か月分とかになります。

 殆どの場合、割増退職金の月数は基本給ベースですので、例えば24か月分の場合には、年収換算では1年分程度ということです。もちろんそれでも大盤振る舞いには変わりないのですが「2年も余裕があるんだ」と思っていると意外と少なかったりして計算が狂うので注意しましょう。

高収益業界や大企業ほどリストラ時も条件が恵まれている

 この割増退職金、業界によってかなり差があります。基本的に、もともと給与水準の高い高収益業界(メガバン、マスコミ、広告代理店、製薬など)の早期退職時の割増退職金はかなりいいです。一方で、メーカーを中心にもともとの利益率の低い業界は、やはり早期退職時の割増退職金も渋くなります。当然と言えば当然ですね。

 また、同じ理屈で中小企業より大手、大手でも業界上位ほど条件は良くなる傾向にあります。これも当然です。

 たまに「リストラされるんだからどこへ行っても同じ」と思っている人もいますが、リストラのことを考えても、なるべく高収益業界の大手企業に就職した方が得であるということは間違いなく言えます。

早期退職は行く先がある人にとっては渡りに船

 さて、リストラと言うと暗いイメージを持たれるでしょうが、大企業のリストラは割増退職金などの条件がいいこともあり、次に行く先が見つかる人にとってはまたとない絶好のチャンスになります。

 そういう場合、早期退職の募集枠は想定を超えて多く集まったりします。特に管理職や管理職経験者などは早期退職を機にがっぽり割増金をもらって、どこか別のところに転職していく人も多いですね。羨ましい限りです。

 一方で行く先がすぐには見つからない人にとっては大変です。割増退職金があるといっても無職だとすぐに使い切ってしまいますからね。転職先が全く見つからないということは滅多にないですが、そういう労働市場における価値の低い人は年収がかなり下げないと転職先は見つかりにくいです。

リストラ時の転職活動はとにかく先手必勝

 ちなみに、大企業で早期退職があると、転職市場に一気に同じ企業出身の人が増えることになるので、競争激化し転職もしづらくなります。「また〇〇社のリストラ組か」みたいな感じで見られます。ですのでリストラ時はとにかく先手必勝で、早期退職に応募すると決めたらその日のうちに動き出した方がいいでしょう。

 たまにリストラを受け入れられず、何度も会社側と交渉し粘る人もいますが、長い目でみればしがみつくより、早く動き出していい席を確保した方が得なことが多いと思います。

最後に

 いかがでしたでしょうか。大企業のリストラ(早期退職)は、出来る人にとってはむしろ美味しいチャンスであることが分かって頂けるかと思います。このような事情から、直接的なレイオフのできない日本のリストラは「優秀な人ほど会社を去っていく」という結果を生み出しています。コスト削減という短期的な目標は達成できるのですが、長い目でみれば競争力を失っていくのもまた事実ですね。

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posted by 勉三 at 08:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事
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