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2019年12月05日

「味の素、50歳以上管理職800人対象リストラ」の正しい解釈

知らないと分からない大企業の「管理職」の意味

 味の素が50歳以上の管理職を対象に早期退職を募集したことで話題になっています(記事)。下記は記事からの抜粋です。

 味の素は先月、「黒字だからこそ、厳しい事業環境を勝ち抜くために変化・構造改革を着実に進めていく必要がある」として、50歳以上の管理職約800名を対象に希望退職者を募集することを明らかにした。人数は100名程度(応募が超過でも受け入れる見通し)で、「特別加算金」を上乗せした退職金を支給し、再就職も支援するという。

 さて、ここで注目を浴びているのが「50歳以上の管理職約800人」の意味。味の素は単体の従業員数が3500名程度ですから、管理職800人というのはざっと4〜5人に1人が管理職ということです。

 これ、内資の大企業で働いたことが無い人にとっては衝撃のようですが、ちゃんとカラクリがあります。管理職といっても部下を持たない名前だけの管理職が沢山いるのです。このあたり、日本の大企業勤めの経験があるなら割と常識なのですが、そうでない方は知らないようですので今回解説します。

内資の大企業では名前だけの管理職が沢山いる

 一般には、管理職というと、部署の責任者で、自分にレポートする部下が数名から十数名いるような、課長と呼ばれるようなポジションより上を思い浮かべるかと思います(ここではこのような本来の管理職をラインマネージャーと呼ぶことにします)。ですが、大企業での管理職というのはもう少し広い括りであり、部下の有無にかかわらず一定の職位以上の社員を指して使われることが多いです(これを名目上の管理職と呼びましょう)。

 名目上の管理職とそれ以外の社員の違いは、一番大きいのは労働組合への加入です。名目上の管理職は労使関係でいうと労ではなく使の側になるので、仮に部下が1人もいなくて誰も使用しないとしても使の側になります。また、給与体系も区別されており、一般社員よりも裁量性が高くなっていることが多いです。

 一般に、内資の大企業で出世するには、まずこの名目上の管理職になり、そこから一部の人だけが課長などのラインマネージャーになります。ラインマネージャーには椅子の数に限りがありますが、名目上の管理職は基本的に無制限なので、大きな問題がなければ年功序列で殆どの人が昇進できます。

 要は、味の素のケースもこういった名目上の管理職を含めて「800人以上」と言っているのであって、皆が想像するようなラインマネージャーが800人もいるわけではありません。

名前だけの管理職は管理職ではない!

 さて、このように内資の大企業では、ラインマネージャーになっていないのに管理職になった気分になれるわけですが、これは外の世界では通用しません。管理職というのはあくまでラインマネージャーのことで、40を過ぎて名前だけの管理職というのは、厳しい言い方をすれば窓際族もしくはその候補生ということになります。

 このことをきちんと意識してキャリアプランを設計しないと、自分は管理職だと思っていたのに、外では全く評価されないという悲しい事態になってしまいます。

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posted by 勉三 at 20:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事
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