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2019年12月04日

VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件

VUCAの時代にしたたかに生き抜け

 ども勉三です。「VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件」(柴田彰 著、日本経済新聞出版社)が面白かったので、久しぶりにレビューです。

VUCAとは

 VUCA(ブーカ)という言葉を聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、これは Volatility(変変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧さ)の4つの英単語の頭文字をつなげた用語で、流動的で先が読めない現在の世の中の特徴を表したものになります。

 振り返ってみると、高度成長期には工業製品を安く大量に生産することに重点が置かれました。企業間の競争はもちろんありますが、目指す方向性は明確だったのです。また、継続的に成長しつづけることが当たり前だったため、終身雇用や年功序列といった慣習もうまく機能していました。

 ところが、VUCAの時代になると、そもそも「どういった製品やサービスを提供すればいいか」を解明するところから始めることになります。これまで勝ち組とされてきた企業も、新しいテクノロジーについていけず、会社が長期的に成長しつづけることは当たり前とは言えなくなりました。終身雇用や年功序列も瓦解し始め、我々一人一人が会社に依存しない生き方を考える必要がでてきたのです。

いまだ変われない日本の企業

 本書では日本の会社の生産性の低さがまず取り上げられています。例として、2人の社員がいて、1人は「会社のいう事を聞き、地道な営業をし、小粒案件を積み重ねて目標達成した場合」、もう1人は「自分のやり方で業績を上げ、大型案件の受注に成功した場合」のケースを挙げ、仮に2人が同じ営業成績を上げた場合には、前者の会社に忠実なタイプが出世しがちであるとしています。

 これはまさしくその通りで、日本企業は業績よりもまずプロセスなんですよね。勉三も内資のメーカーで働いていましたが、他の社員よりも効率よく仕事をし、定時より早く帰っていると注意されるんですよね。本来、仕事ができていれば、何時間働こうと、どこで働こうと関係ないはずです。

 現在、外資系コンサルティングファームで働いており、日本とアメリカで合同チームを作って一緒にプロジェクトに携わるということも多いのですが、日本人チームとアメリカ人チームを見てると、コンサルという進んだ業界であっても日本人はまだまだ「長時間労働」の呪縛から抜け切れていないと感じます。

 アメリカ人はとにかく仕事の効率がいいです。打ち合わせだけしたら、あとは適当に解散して各自でやるのです。一方で日本人は同じ部屋に集まって一緒に作業するため、どうしても皆が終わるまで帰れず長時間労働になってしまいます。

キャリアは会社任せではいけない

 本書で一番響いたのが、キャリアは会社任せではいけないということです。その一節を引用して紹介したいと思います。

 従来は、大手企業に総合職として入社すれば「勝ち組」とされていましたが、それも幻想となりつつあります。いかに大手企業であっても、先行きの見えないVUCAの時代では、ささいなきっかけで企業の存続そのものが危ぶまれることも珍しくありません。私たちビジネスパーソンにとって「会社任せのキャリア」から脱却し、いつでも労働市場で戦える能力を身につけることが現代のリスクマネジメントと言えるでしょう。

 「会社任せのキャリア」を脱却するためには、定年まで一つの会社に仕えていくという考えを捨て、企業は自分のキャリアを輝かせるための舞台の一つと捉え、うまく活用していく発想が必要です。大手企業には、他企業にない職務経験を積む機会が多くあるのは事実です。「大手企業に入社したこと」ではなく「大手企業でしかできない経験をしたこと」があなたの市場価値を大いに高めます。

 勉三が大企業勤めのサラリーマンのキャリア観に違和感を感じるのは、殆どの人が「会社の中でどう生きていくか」しか考えていないことです。しかし会社というのは、あくまでキャリアの1つの手段でしかなく、むしろ転職なり起業なりも選択肢として考えなければ手落ちと言えます。

 最近は、人事部が世話をやいて、社員のキャリアプラン作成を研修で指導したり、「10年後の私はどうなっていたいか」みたいなことを書かせたりしていますが、これもはっきり言っておかしいです。そこに「5年後までに社費でMBA留学し、10年後は転職して年収アップ」みたいなことが書けないからです。もしキャリアプランが同じ会社にいるという前提でしか作れないのであれば、それは正しいキャリアプランではありません。

最後に

 この他、本書では「これからの時代に成長する人の7つの条件」として、「学びのアジリティ」「修羅場経験の幅」「客観的認識力」「パターン認識力」「リーダーの役割を担う内発的動機」「リーダーに適した性格特性」「自滅リスクを回避する力」を挙げています。詳しくは同書を読んで頂ければと思いますが、これまでの時代とは少し異なるスキルセットがVUCAの時代には求められるのだと思いました。

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posted by 勉三 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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