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2019年07月04日

「毎月50万より毎月30万」? やりがい中吊り広告に騙されるな!

 ども勉三です。少し前に、阪急電鉄の車内中吊り広告がネットで炎上し話題になりました。その文章は以下のようなものでした。

「毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。 研究機関 研究者/80代」

 これに対して、「毎月30万も貰えない」「通勤途中に見たくない」「価値観の押し付け」など様々な批判の声がありました。いずれも共感できるものなのですが、勉三はこの広告の主張には「給料とやりがいはトレードオフである」「給料が高い仕事は卑しく、給料が低い仕事は尊い」という暗黙の思い込みというか前提のようなものがあると感じました。

 勉三は理系出身なのですが、理系の大学の先生方にはこのような価値観の人が、全員とは言いませんが比較的多かったのを覚えています。そこには「自分たちは優秀で社会に貢献しているが、民間に就職した人たちに比べて経済面で評価されていない」という屈折したコンプレックスがあるような気がします。なので、「研究機関 研究者/80代」という投稿者の設定は、妙なリアリティをもって感じられるのです。

「毎月50万より毎月30万」車内広告の裏側にある前提とは?

給料とやりがいはトレードオフではない

 まず、給料とやりがいがトレードオフであるように思っている人は、この広告に限らず、結構おられるかと思いますが、全くそんなことはありません。

 むしろ勉三などは「高い給料が出せるということは、それだけ仕事でもお金を使って大きな事ができるということ」と、給料とやりがいは比例するという考えを持っています。

 もちろん、作家やアーティストなど夢を追い求めるために、薄給に甘んじている方もおられるかと思います。しかし、それでも晴れて作家やアーティストになれば大金と名誉が得られるのではないでしょうか? この場合も、お金とやりがいはむしろ比例するはずです。

 給料とやりがいを対立要素として考えている人を見ると、勉三などは「もう少し柔軟に考えればいいのになあ」と思ってしまうクチです。そういう人は、まず「やりがい」を自分の狭い世界観で定義してしまっているのです。ですが、勉三は大抵の仕事はやりがいがあると思っています。世の中にやりがいの無い仕事なんて殆どないでしょう。大事なのは、いかにやりがいを見出すかだと思いますよ。

「給料が高い仕事は卑しく、給料が低い仕事は尊い」も思い込みに過ぎない

 この広告の裏側にあるもう1つの根源的な先入観というか前提として、「給料が高い仕事は卑しく、給料が低い仕事は尊い」というのがあるような気がします。

 最近、ノーベル賞受賞者の野依氏が「教育はお金持ちになるためのものではない」と発言したのがニュースになりましたが、これと共通する価値観を、阪急の車内広告に感じざるを得ません。

 本当にお金持ちになることは、そこまで忌避すべきものなのでしょうか? お金持ちになるために勉強するのがそれほど間違ったことなのでしょうか? 勉三はそうは思いません。教育とは究極的には個人を豊かにするためのもので、個人が豊かになることで、国全体が豊かになるのだと思っています。

車内広告がごまかして隠している別のオプション

 さらに言うなら、この車内広告は(1)「やりがいのない月給50万円」と(2)「やりがいのある月給30万円」の2つのオプションを見せていますが、本来はもう2つオプションがあるべきです。

 それは(3)「やりがいのない月給30万円」と(4)「やりがいのある月給50万円」です。この4つのオプションで考えた時、誰でも(4)「やりがいのある月給50万円」を選ぶはずです。逆に一番選ばれないのは(3)やりがいのない月給30万円」でしょう。(1)と(2)のどちらを選ぶかは人の価値観次第ですが、あたかも2つのオプションしかないように見せかけ、それで人の考えを縛り、「お金よりやりがいだろ」という結論に持っていくのは無理やりとしか言いようがありません。そこにはやはり「給料とやりがいはトレードオフである」という思い込みが裏側にあるような気がしてなりません。

 より健全なスローガンは、「お金もやりがいも両方とも少しでも高い仕事を選ぼう」ではないでしょうか? それは決して不可能なことではありません。世の中には無数に仕事があるわけですし。

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posted by 勉三 at 01:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事・キャリア
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