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2018年12月02日

コンサル就職・転職前に必読の本(3)

 ども勉三です。「コンサル就職・転職前に必読の本」シリーズも今回で第三回目。前回からの続きで、勉三が読んだことのある本の中から、「もっと早めに読んでおくべきだった」「コンサルになる前に読んでおけば…」と感じた本について紹介させて頂きます。コンサルティングファームへ入社予定の方は、入社前に必ず読んでおくことをお薦めします。

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法(東洋経済新報社、内田 和成 著)

必読度:★★★

 こちらもコンサル業界では非常に有名な一冊。駆け出しのコンサルタントが必ず言われるのが「やみくもに調べず、まず仮説を持て」ということ。例えば、A社の経営状況を調査するというタスクを与えられたとしましょう。業界レポートや新聞記事などを読むのも大事ですが、それだけでは結果に結びつくまでに時間がかかりすぎてしまいます。

 ここで大切になるのが、「A社は競合にシェアを奪われて苦戦しているのではないか?」などといった仮説を立て、それを裏付ける情報を集めようとするというアプローチです。もし当たっていれば、この内容が1枚のスライドになります。また、外れていたとしても問題はありません。ただ漠然とデータを見るよりも、そういった視点でデータを見たほうが理解は遥かに深まりますし、検証過程を通じてさらに仮説をブラッシュアップすることができるようになります。調査ではこの仮説と検証のサイクルを一度ではなく、何度も回すのが基本となります。

 ただ1つ勉三の考えを付け加えさせてもらうと、いい仮説が出ない時って、だいたい情報不足なことが多いです。足りない情報からうんうん頭を捻ってもいい仮説が生まれないというのも事実なのです。そういう時は先入観抜きで、業界レポートを眺めてみると思わぬ情報が得られたり。そんなわけで、フォーカスした調べ方と、フォーカスしない調べ方と柔軟に組み合わせていくのが良いのではと経験上感じています。皆さんもそんな経験ないでしょうか?

 いずれにせよ、単にタスクをこなすだけでなく、必ず自分の意見や仮説を持っておくことは、コンサルとしては絶対に必須とされることですので、まだ読んだことが無いという方は一読をお勧めいたします。

 ちなみに漫画版も出ているようですので、漫画の方が頭に入りやすいという方はこちらでもいいかもしれません。

 なお、著者の内田さんは日本では実質トップの戦略コンサルティングファームと言えるBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)の元パートナーとして超有名で、著作も多数出されています。コンサルが出した本は沢山ありますが、説明の分かりやすさでは群を抜いていると思います。姉妹本にあたる「論点思考」もコンサルなら読んでおくべき本だと思います。

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」(ダイヤモンド社、齋藤 嘉則 著)

必読度:★★★

 著者は元マッキンゼーの方。「ゼロベース思考」「仮説思考」「MECE」「ロジックツリー」など、コンサルタントのノウハウやスキルを一冊にまとめてしまったような本。我々コンサルからするとネタ本を公開しているようなものなので、この手の本があまり広まってしまうと商売上まずいのですが(笑)

 なお、このシリーズで挙げてきた他の書籍と内容的には重なるところもあるので、「どれを読むのが一番いいの?」と思われる方もいるかもしれません。勉三の考えは「あれこれ考えず全部読めばいい」です。皆さんはこんな経験ないでしょうか? 高校時代などに英単語集でなかなか単語が覚えられなかったけど、他の単語集や教科書でも同じ単語がでてきたら、強烈に印象に残って覚えやすくなるような経験が。

 同じことを複数のソースを通して学ぶメリットはこれに近いです。人間の脳って1つの本を読んだだけじゃ、なかなか覚えられないんですよね。同じことが他の本にも書いてあれば「ああ、同じことが他の本にも書かれていたな。やっぱり大事なことなんだな」と推測できますし、同じ概念を異なる視点から説明されることでより理解が深まるのだと勉三は考えています。

 続刊の「問題発見プロフェッショナル『構想力と分析力』」もおすすめです。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則(バーバラ・ミント 著, 山崎 康司 訳)

必読度:★★★

 最後はやはりこの1冊に締めてもらいましょう。コンサル業界ではもはや古典といっていい程の定番中の定番。かといって内容的には普遍的なもので今でももちろん通用するのでご安心を。この本が言っているのは、伝えるための文章はピラミッド型にしろということです。

 例えば、A社の売上が落ちていることをレポートしたいとしましょう。これが伝えたい内容なのでピラミッドの頂点に持ってきます。その下にはそれを支える根拠を複数並べ、さらにそれぞれの根拠の下にはそれを支える根拠を並べるという構成にするというわけです。図示したとき、どんどん上から下に広がっていく形になっているのがピラミッド型と言われるゆえんです。

 ここで大事なのはどういうピラミッドを作るかです。コンサル業界ではよく「縦の論理」「横の論理」などと言ったりもしますが、納得感のある文章は(ピラミッドの)「横の展開がMECE」で「縦の展開に飛躍が無い」ことが条件であると言われます。例えば「A社の売上が落ちている」ことに対して、その下に「20代」「30代」「40代」それぞれの売上に対応した3つの根拠を並べるとしましょう。これはMECEでは無いことはすぐ分かるかと思います。「え?じゃあ未成年や50代以上はどうなの?」と聞いている側は疑問に思うでしょう。

 コンサルのスキルは沢山ありますが、最終的に作るのは「文章」なわけです。これはパワポの資料も含みます。パワポの資料であったとしても、最後の結論は文章で書きあらわされるはずです。そう考えた時、納得感のある文章が書けるかというのは、コンサルスキルの根幹であると勉三は考えています。

 そしてこれがコンサル未経験の人が一番つまづきやすいところだと思います。皆さん優秀な方が多いので、これまでの学校や職場ではそれなりに文章を書いてこられて、文章力に自信のある方が多いかと思いますが、コンサルになると "けちょんけちょん" に訂正されます(笑)

 本を読めばすぐに身につくという類のスキルでもないですが、いざコンサルになって指導されたときに「ああ、これはバーバラ・ミントのあの本に書かれていたことだな」と、最低限は思いを巡らせることができるように何度も読んでおきましょう。

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posted by 勉三 at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 転職
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