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2018年10月01日

コンサルみんなが気にする稼働率とは

 ども勉三です。コンサル業界では各人のパフォーマンスを測る指標として「稼働率」という概念があります。昇進などにも影響する非常に重要な成果指標なのですが、他業界の人には少し分かりにくい概念かもしれません。しかし、コンサル業界への就職・転職などを考えている人にとっては、入ってから非常に重要なパラメータとなりますので、しっかり理解しておくことが必要です。

コンサルの仕事にはビラブルとノンビラブルの2種類がある

 どこの会社でもそうだと思いますが、毎日どれぐらい働いたかという勤怠を入力するかと思います。業界あるいは会社によっては、8時間働いたうちどの業務に何時間ずつ費やしたかを区別して入力するようになっているかもしれません。例えばプロジェクトAに5時間、プロジェクトBに3時間といった具合です。

 ここまではコンサル業界でも同じです。ただ、一般の事業会社と異なる点としては、コンサルでは業務ごとにビラブル(billable)とノンビラブル(non billable)の区別があり、この区別が非常に重要な意味を持っているということが挙げられます。

 ビラブルというのは簡単にいえばお客さんに請求(bill)できる仕事のことです。「コンサルなんだからお客さんに請求できる仕事をやっているのは当たり前でしょ?」と思われるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。ずっと常にプロジェクトに携わっているというわけではなく、プロジェクトにアサインされていない期間(例えば入社直後の時期や、プロジェクトが終わって次のプロジェクトにアサインされるまで)というのが存在します。

 ではそういった期間はコンサルは何をやっているのかというと、プロジェクトの合間などは有給を取って休む人も多いですが、出社している場合には新しいプロジェクトの提案書の作成を行ったり、あるいはそのための準備や調査などに携わっています。これらはクライアントに請求できない仕事なので、ノンビラブルと呼ばれます。また、例えばプロジェクト以外の社内会議やイベントや研修なども同様にノンビラブルの業務になります。

稼働率は勤務時間のうちビラブル業務の割合

 コンサル業界では勤怠入力の際、どの業務に何時間費やしたかと言うのを分類して入力するのですが、その際に各業務ごとにビラブル・ノンビラブルの区別が設定されているので、例えば半年間にこの人はどれぐらいビラブルの業務に従事したかということが計算できるわけです。

 稼働率は、この「ある期間で働いた所定労働時間のうち、ビラブルの業務に費やした時間がどれぐらいあったか」の比率(%)になります。例えば、1年間の総営業日をざっくり240日と仮定すると、総所定労働時間は240×8=1920時間になるかと思います。このうち、ビラブルの業務が1440時間であれば、1440÷1920×100=75% がこの期間の稼働率ということになります。

 コンサルティングファームはクライアントからのフィーを収益としているわけで、それに各社員がどの程度貢献したかを示すのが稼働率になるわけです。このような背景から、各社員のパフォーマンスを測るための成果指標として非常に重要視されており、コンサル業界で働く人たちは皆この稼働率を気にしています。

 なお、有給を取った期間は上の総所定労働時間の計算から除外されます。従って、プロジェクトとプロジェクトの間のアサインされていない期間は、有給を取ったほうが稼働率の計算としても有利になるわけです。コンサルがプロジェクトの合間に休みを取るのはこういった理由もあります。

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posted by 勉三 at 01:13 | Comment(0) | 転職
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