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2018年07月23日

現状維持でいいと思う人が気づいていないこと

 ども勉三です。色々な人を話をして気づくのは、無難に定年まで勤め上げ、そこそこの暮らしができればいいと思っている人が大多数派であるということです。それ自体は何も悪いことはありません。素晴らしいことだと思います。しかし、現状維持ではそれを実現することは難しいということも知っておいた方がいいでしょう。

どんどん生活が厳しくなる日本

 ご存知の通り、日本の国内総生産(GDP)は90年代後半から殆ど増えていません。円ベースの名目GDPは、1995年から2017年までの22年間で6.6%しか増加していません。年平均成長率にすると0.2%という超スローペースです。米ドルベースであればむしろ下がっているぐらいです。

 名目GDPは物価変動を考慮したものですが、税金や社会保険料といったものは考慮されていません。この22年間に、消費税は3%から8%、国民年金納付金は11700円から16490円、国民健康保険は8.2%から10.0%に増加しました。どう考えても経済成長の伸びをカバーできていません。アベノミクスで賃金アップといっても、物価と税金の伸びを考えるとむしろ暮らしは苦しくなっているのです。

 また、年金支給開始も60歳から65歳に引き上げられ、今後は70歳へのさらなる引き上げも検討されるでしょう。医療費自己負担率も今の水準を維持することは不可能ですから、引き上げられるのは目に見えています。

現状維持を目指していたら現状維持はできない

 このように、今の日本はゼロサムどころかマイナスで、どんどん生活が苦しくなる一方なのです。これは下りのエスカレーターを逆向きに登ろうとしているようなものです。普通の速度で歩いていては進みませんし、少し油断するとすぐに落ちていきます。

 それなのに、「出世はしなくていいから、今の給料で定年までずっと働ければ幸せ」などと考えている人が多いのは気にかかります。仮にそれで定年まで働けたとしても、税金や社会保険料がぐんぐん伸びており、実質的な可処分所得が減少している日本では、同じ給料というのは結果として現状維持ではなく生活が貧しくなることを意味します。

 また、会社や職場が定年まであるかどうかも分かりません。もし50代でリストラにあってしまったとしたらどうでしょうか。何度も転職して職歴や人脈を築いてきた人ならまだしも、同じ会社でずっと働いて現状維持でいいと考えてきた人には、はっきり言ってそこから同じ待遇で再就職することは難しいでしょう。

最後に

 いかがでしたでしょうか。今の日本で生きていくのは、下り向きのエスカレータを登ろうとしているようなもの。普通の速度では殆ど進まないか逆に下がっていく一方です。現状維持を目指すなら、普通より速い速度で歩くか、もしくは走り続ける必要があります。それでようやく我々が思い描く現状維持の暮らしができるのです。

 なにもガチガチに上昇志向になれと言っているのではありません。ですが、現状維持を目指すのであれば、多少の上昇志向が求められることは認識しておいたほうがよいでしょう。

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posted by 勉三 at 20:00 | Comment(0) | 仕事・キャリア
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