2018年06月18日

同じ職場で10年以上働くと人脈とスキルがタコツボ化する

 ども勉三です。転職のリスクはしばしば語られますが、逆に同じ職場で働き続けることのリスクは忘れられがちです。日本では長らく、同じ会社でずっと働き続けることが美徳であり、経済的にも有利であるとされてきました。果たして今でもそうなのでしょうか? 今回はこのテーマで掘り下げていきたいと思います。

同じ職場で働き続けると人脈やスキルがタコツボ化する

 現在でも内資系の伝統型産業の大手企業では、入社したら定年までそこで働き続けることが当たり前ということは珍しくありません。そんな会社では、同じ職場に10年も20年も働き続けているベテラン社員が大勢います。

 基本的に、日本の会社では勤続年数が長いほど退職金の額が比例以上で増えますし、出世に関しても中途入社者より有利になります。これだけ聞くと「ずっと働き続けたほうが有利じゃないの?」と思うかもしれませんが、そのために失うものもあります。

 まず、同じ部署で働き続けると人脈やスキルが広がらなくなり、会社の中では一時期は重宝されるかもしれませんが、長い目で見ると労働市場における価値が低くなります。例えば、新卒からずっと同じ部署で働き続け、40を越えてから転職しようと思っても、今より良い条件を探すのは難しいでしょう。

 一般論として、労働者の労働市場における価値は年齢が経つと減っていきます。大事なのはその加齢による価値減少分を補ってプラスに転じるぐらいのキャリアを積んできたかなのです。

 大企業では業務が細分化されており、社員はその全体像を把握することなく仕事をしています。そういった場では、継続年数が長くなっても非常に狭いエリアの業務しか経験することができません。成長曲線としては最初の1年ぐらいで、あとはほとんど同じ仕事をしているだけになり、年齢にみあったスキルの幅を持てなくなるのです。

 また、人脈についても同様です。勉三は研究職でしたが、新卒当時は他職種の同期との交流もあるものの、次第に研究職は研究職とだけ交流するようになり、どんどんネットワークがタコツボ化していきます。

 その結果として、スキル・人脈ともに深いものの狭くなり、年齢の割には広さが無いという自体に陥ってしまうのが同じ職場で長く働き続けることの弊害なのです。

会社に経済的・精神的に隷属してしまうリスクも

 それでも定年まで勤めあげるなら、同じ職場で働き続けても問題はないだろうと思うかもしれません。しかし、30年以上続く現役期間で同じ職場や同じ職種があり続ける保証もありません。会社が倒産してしまったとか、そこまで行かなくとも急に部署が無くなってしまったとかは日常茶飯事です。

 同じ職場に居続けることで怖いのは、労働市場での価値がなくなり年齢的にも転職できなくなってしまうと、会社や上司の命令に絶対服従しないといけなくなることです。そうなると、会社に経済的にも精神的にも隷属するようになり、自己実現のための仕事というよりは、定年まで何事もなく給料をもらい続けるためだけの作業になってしまいます。

1つの職場の目安は3〜5年。限度は10年

 勉三の経験では、だいたいどのような業務であっても1年もあれば凡そ全体像は把握でき、3〜5年あれば習熟できると考えています。それ以上同じ部署に同じ職位のまま居続けるのは、はっきり言って無駄です。時間の割には得られるものが少ないでしょう。

 もちろん、スタッフからマネージャーなど職位が変わるのであれば、業務内容も変わるのでこの限りではありませんが、日本の大企業だとどんなに頑張っても40前後にならないとマネージャーにはなれないでしょう。

 一番いいのは3〜5年ごとに部署や職位を変わり、様々な経験を身に着けることです。これは別に転職でなくとも社内異動であっても構いません。

 労働市場で価値があるのは「深く狭く」よりも「適度に深く適度に広く」です。あまりに浅すぎてもいけませんが、3〜5年も業務をしていれば浅いとみなされることはないでしょう。

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posted by 勉三 at 20:00 | Comment(0) | 仕事・キャリア
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