2018年05月25日

ホリエモン「自分のことだけ考える」の説く思想

 ども勉三です。ホリエモン(堀江貴文氏)が最近出した「自分のことだけ考える」(ポプラ新書)を読んで、思う所があったので書いてみます。

他人のことではなく自分のことを考える大切さ

 まずは本書の目次から項目をいくつかピックアップすると以下のような感じになります。

  • もっと自由に生きろ。人の目なんか気にする暇はない。
  • 自分がコントロールできるのは自分の心だけ
  • 感情で判断したら、負け
  • 嫉妬したら、負け
  • 「理解されたい」なんて思わない
  • 考えても意味がないことは、頭から消し去る
  • 他人に期待など、しない

 同書のタイトルだけを見ると誤解しかねないのですが、ホリエモンは他人に迷惑をかけろと言っているわけでは決してありません。多くの人は他人からどう思われているかを気にして何もできなかったり、あるいは他人の成功や活躍が羨ましくて妬んだりすることに時間を費やしているけれど、そういったことは無駄だと説いているわけです。

 なぜなら、他人がどうするかというのはコントロールできないからです。自分がコントロールできるのは自分の心だけ。であるならば、他人を変えようとするより、自分を変えるほうがよっぽど生産的でしょう。

 また、我々自身を振り返っても、基本的に殆どの時間は自分のことだけを考えて生きているはずです。同様に、自分が思っているほど他人はあなたのことを考えちゃいない。「仮にこれをやって失敗したら恥ずかしい」などとは考える必要はなく、とにかく自分のことだけを考えろというのが趣旨になります。

考えても意味がないことは、頭から消し去る

 「考えて意味があることだけ考える」「考えても意味がないことは考えない」というのは本書を貫くホリエモン哲学とも言うべきテーマになっています。実際に引用して紹介しましょう。

 「不安なこと」を考えないようにする技術がある。それは、常に忙しくしていることだ。僕がこの技術を身につけるようになったきっかけは、子どもの頃に感じた死への恐怖だった。

 小学1年生の秋。あれは肌寒い日だったと思う。その日、僕は学校からの帰り道で、ひとりであれこれ考え事をしていた。すると、何の前触れもなく、「僕はいつか死ぬんだ!」という猛烈な恐怖に襲われ、パニック状態になって道路にうずくまった。目を閉じると、目の前が真っ暗になり、「死」のイメージを増幅させた。

 死なない方法を考えてみたが、何ひとつ思い浮かばない。死を防ぐ方法などない。無理やり、目を開け、心臓がドキドキと脈打つ中、遠くの山を眺めながら、一生懸命に他の事を考えた。

 その後も、たびたび死の恐怖はやってきた。ひどいときは、頭を抱えて10分以上も唸るようなことがあった。死なない方法を自分なりに調べてみたが「寿命は延ばせても、死を避けることはできない」ということが分かってきた。

 だが、大人になってから、死の恐怖から逃れることはできるということがわかった。会社を立ち上げて、忙しく働いていたとき、ふと、2年ぐらい死の恐怖に襲われていないことに気づいたのだ。

 死を恐れるのは、死について考えるからだ。考えなければ恐れることもない。今は僕は寿命を延ばす方法を独自に研究しながら、常に忙しく過ごしている。僕が常に何かをやっているのは、死の恐怖から逃れるための、一種の生存戦略なのかもしれない。

 そんな話をしていると、仏教に詳しい人から「瞑想修行に似ている」と言われたことがある。仏教の瞑想修行では、常に今のことだけを考えるのだそうだ。することがなくて、ボーっとしていると、心の内容について、色々と妄想してしまう。仏教ではそれを戒めているのだ。「南無阿弥陀仏」という念仏は「余計なことを考えなくするための技術」という説もあるそうだ。僕の場合は、念仏を唱える代わりに、常に仕事に没頭して邪念を追い払っている。

 死の恐怖でなくとも、我々は毎日あれこれと色々なことを心配するはずです。「先週受けた試験や面接の結果どうなったかな」や「今日の発表うまくできるかな」とか。そんな心配ごとにも、自分でどうにかできる部分と、自分ではどうしようもない部分の2つに分けられると思います。

 例えば、試験や面接を受けるまでの準備であれば、自分が努力することで変わってきますが、受けた後の結果に関してはもはやどうすることもできないわけです。いくら考えても仕方がないことは考えないようにしたほうがいい。そのためには他のことに没頭して考えなくするのが一番だというのは、我々も感覚で知っているところです。

 結果というのは、何か他のことに熱中していて、「あ、そういえばあの結果はどうなったんだろう」と結果が出る頃に思い出すぐらいがちょうどいいわけです。もしくは、「果報は寝て待て」という諺もあるぐらいなので、寝て起きたら結果が出ているというのがベストです。

最後に

 とかく他人に惑わされやすい我々にとって、「自分のことだけ考える」を貫いて生きているホリエモンの言葉は身に染みて感じられます。他人の目や他人の成功が気になってしまう人には、ぜひ一度読んでいただきたい内容です。

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posted by 勉三 at 20:00 | Comment(0) | 書評
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