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2018年05月16日

コンサルタントに必要なスキルや考え方とは

 ども勉三です。よく色々な方から「コンサルタントになるために必要なスキルとは?」といった質問を受けます。また、勉三自身もこの問いに関しては何度も自問自答してきました。答えが見つかったというにはおこがましいですが、限りなくそれに近いものは「箱で考えられる力」ではないかと思います。

「箱で考える」とは?

 最も単純化した例題を出しましょう。「男の子がりんごをいくつか持っています。女の子がりんごをいくつか持っています。りんごは合計何個でしょう?」という問題があったとします。これに対して「具体的な数が分からないから答えられるわけがないよ!」というのが普通の人でしょう。

 ところがコンサルには「男の子のりんごが□個、女の子のりんごが〇個とすれば、合計で□+〇個だ」と考える能力が求められます。これが冒頭で述べた「箱で考える」ということの意味です。

 これはつまり数学や物理で、具体的な数値ではなくxやyといった文字を使って式を立てるのと同じことです。数値ではなく文字を使うことの利点は、どのような数値が来ても対応できることにあります。

コンサルの仕事には不可欠な「箱で考える」思考

 コンサルの仕事では、この「箱で考える」思考が常に要求されます。例えばクライアントの課題が「売上に占めるコストが高い」ことであれば、その課題をさらに構造化していって「工場の人件費が高いのではないか?」「原料費が高いのではないか?」「販管費が高いのではないか?」といった仮説を立てていきます。そして、それぞれの仮説に対して、どういったデータを集めて、どういった分析を行えばそれが検証できるかを考えるのです。

 難しいのは、コンサルでは具体的な数字が手に入る前から、どういった分析を行うのかという枠組みを構築しておく必要があることです。これには3つ理由があります。1つ目はコンサルはまずどういうことをしたいのか、クライアントに説明できる必要があるためです。そうして初めて実際のデータを分析させてもらえるわけですから、数字が手に入る前から何をしようとしているか説明できる必要があります。

 2つ目は、よくコンサルの書いた本に書かれていることですが、その方が問題解決が早いことが多いためです。データを眺めてみてそこから示唆を得るというボトムアップ的な方法も勿論大事なのですが、最初はまずざっくりとで良いので仮説を立てて、どういう分析をすればそれが検証できるのかを箱で考えるというトップダウン的な方法が有効です。集めるデータが最小限で済むためです。

 3つ目は、箱で考えることで作業が明確かつ分割しやすくなるためです。例えば「コストのデータを眺めて、何か特徴的な変化が無いか考えてみる」というアプローチだと、主観的ですし、自分の部下が数名いたとして効率よく割り振ることも難しいでしょう。一方、「毎年の店舗別の人件費のデータを集めて、経年や店舗ごとに比較して他より悪い年や店舗について調査する」といったアプロ―チであれば、「データを集めるプロセス」は複数人に分割することが可能ですし、その次の「分析のプロセス」も基準が客観的で複数人に分割して仕事を任せることが容易になります。

コンサルの仕事は箱の外から攻めていく

 コンサルになったばかりの頃は、「とことん箱で考える」という流儀に慣れず苦労するようです。特に事業会社から転職された方はその傾向が強く、勉三も例外ではありませんでした。なぜなら、事業会社では多くの方は現場の実務を担当されてきたでしょうから、箱で考えるというよりは、実際にあるデータを扱う仕事をされてきた方が多いと思われるためです。

 事業会社でも管理職以上になれば、また上に行けば行くほど箱で考えることが求められるようになりますが、コンサルではいきなりそれが求められるわけです。ここにはコペルニクス的転回とも言うべき頭の働かせ方の違いがあり、まずそれができるかがコンサルになった際に求められることだと思います。

 コンサルの就職試験で有名なフェルミ推定も、まさにこの能力を問うているわけです。しかし、フェルミ推定は所詮お遊びです。実際のプロジェクトで扱うビジネスケースはもっと複雑で、自分で作らなければいけない「箱」の数も膨大ですので、フェルミ推定が得意だからといってすぐにできるわけではありません。やはり慣れが必要になってくるでしょう。

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posted by 勉三 at 20:00 | Comment(0) | 転職
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