2018年03月16日

学歴フィルターは全く悪いことではない

 ども勉三です。今年も就活シーズンに本格的に突入しつつあります。毎年話題になるのが学歴フィルター。今年も、帝京大学で登録したら説明会が満席だったのに、早稲田大学で登録しなおしたら空席ばかりで余裕で予約できたという話題が取り上げられています。

 しかし、そもそも学歴フィルターは悪いことなのでしょうか? この手の議論にはどうしても感情が先行しがちです。勉三がこのブログで繰り返し述べていることですが、感情に支配された議論では本質を見誤ります。まずは感情を抜きにして冷静に問題を捉えてみましょう。

そもそも学歴を基準に採用を決めるというのは素晴らしいこと

 まず大前提ですが、学歴による選考と言うのは非常に素晴らしいことだという認識が必要です。この点、勘違いしてはいけません。してはいけないのは、家柄、出身地、人種、性別、思想、宗教などに基づく選考です。こういった要素に基づいて選考を行うことは差別とみなされます。

 一方で、学歴と言うのは本人の意思で選択するものであり、知識や技術を体現するものなので、これに基づいて選考を行うというのは限りなくフェアであると言えます。数ある基準の中でもかなりフェアな基準であると言えるでしょう。

 もし学歴で区別するのが許されないなら、例えばよくある「大卒以上または見込み」に限定した募集や、「医師国家試験を受験できるのは医学部で六年間の課程を修了したもの」という規定も全て差別になってしまいます。

 アメリカなど多民族国家では日本よりも学歴による区別は厳格です。なぜなら、Aさんは白人で低学歴、Bさんは黒人で高学歴であるのに、Bさんを落としてAさんを採用したら「人種差別だ」と批判される可能性があるからです。

 無論、高卒か大卒かという意味での学歴の区別と、同じ大卒の中で出身大学により区別するのとでは、同じ学歴といっても異なるというのは確かです。厳密にいえば本来の学歴とは前者の高卒か大卒かという意味であり、後者は学校名と言うべきでしょう。しかし、いずれにしても出身学校によって区別するのは完全にフェアであることには変わりありません。

企業の採用は基本的に自由

 もう1つ認識しておかなければならないことは、企業の採用は基本的に基準なんて何でもありだということです。分かりやすく言うと、これは個人が誰と交際あるいは結婚するかのようなものです。人間誰しも異性を選ぶときは容姿、性格、家庭、頭の良さ、年齢、学歴などを主観的に勘案して選んでいるはずです。どう選ぼうとその人の自由ですし、客観的に測定できる指標だけに基づいて異性を選ぶなんて人はいません。

 企業の採用も同じことです。もちろん企業活動である以上は最終的にスコア化したりもっともらしい理由をつけて客観性を持たせますが、選考を決定するのはあくまで面接官の主観的判断です。ここを勘違いしてはいけません。表向きの募集要項になんと書いてあっても、最終的には主観によって採用が決まるのです。

 年齢や性別、容姿などで差別してはいけない、というのはあくまで明文化してはいけないということであり、実際には決めるのは人です。これも個人が異性を選ぶときと同じです。たとえあなたが「結婚するのは若くてカワイイ日本人がいい」だとか「イケメンで高年収・高学歴・高身長がいい」と思っていても、それを口に出して公言したら批判されかねませんし、それが肌の色や国籍や身体的特徴に関することであれば差別だと言われるのも同じことです。

 ここで「企業は民間といえど公的性格が強く個人と一緒にするのは強引だ」とか反論する人がいるでしょうけど、それは論点を取り間違えています。勉三は「であるべきだ」論にはあまり興味がありません。実態としてどうなっているかにしか興味がありません。「であるべきだ」は政治家や活動家がやるべき仕事です。

もっと分かりやすく納得性の高いフィルターはあるのか

 そもそも企業が選考にあたって学歴で弾くのは、何千人もの応募者を全員面接するのは不可能だからです。そのために使うのが学歴という、その時点では最も公正なモノサシであるというだけの話です。もし性別や出身地や血液型でフィルターされたら、それは理不尽というものですが、上でも述べたように学歴でフィルターするというのはフェアな方法でしょう。

 とはいえ、学生側から不満が出るのも分かります。「どうせ落とされるなら最初から書いておいてくれ」というのも正論でしょう。学歴フィルターの問題点は明文化されていない分かりにくさにあります。

 そこでもっといい方法としては、一律に学力検査を応募者に課し、それでフィルターする方法があります。これなら落とされても反感は少ないでしょう。もちろん企業が筆記試験を自社で開催するのはコストがかかるので、ウェブテストにしたり、テストセンターのようなところへ外部委託して実施する方法が現実的でしょう。課題としてカンニング防止などの問題はありますが、学力テストを行えば結果として学歴フィルターに近い結果になりますし、応募者にとってもよりフェアに感じられるでしょう。

スポンサーリンク

.

posted by 勉三 at 20:00 | Comment(0) | 時事
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。