2018年01月04日

英語学習は「やさしく、たくさん」が鉄則

 ども勉三です。以前の記事「TOEICで900を取るためには」でも書きましたが、英語学習で最も大切なのはインプット量を増やすことです。そして、インプット量を増やすためには、内容を易しくすることが一番の近道です。今回はこの「やさしく、たくさん」ということについて書きたいと思います。

「やさしく、たくさん」とは?

 「やさしく、たくさん」というのは、伊藤サムさんという方が著書「英語は『やさしく、たくさん』」(講談社)で提言されている英語学習法になります。つまり、辞書を殆ど引かなくても読めるぐらいの本をたくさん読めということです。英語学習で最も基本となる姿勢を端的に表している良い言葉だと思います。

 英語にせよ何語にせよ、語学というものは「速さ」「正しさ」を上げていくものと言えます。速さというのは、読んだり聞いたりした時にすぐに理解できたり、速く書いたり話したりできるようになること。正しさというのは、自分が書いたり話したりするものが意図を正確に伝えるとともに自然であるということ。英語の上達というのは、結局はこの2つを上げていく作業と言うことができるでしょう。

 そのための方法は、インプット量を増やすしかないのです。インプット量を増やすことで、速さも正しさも両方とも上がる。それ以外の方法はありません。そして、インプット量を増やすためには、教材のレベルを下げること。それが最大の近道。図式化すると以下のようになります。

易しい教材を使う
 ↓
インプット量を増やす
 ↓
速く正しく英語が使えるようになる

「日本人は読むのは得意だ」は幻想

 「でも、読むだけなら得意だ」と反論する方もいるでしょう。しかし、それはあくまで、「辞書ありで、時間をたっぷりとかければ」という条件のもとでの話です。もし「辞書なしで、短い時間で」という条件に変えればどうでしょうか? 途端に日本人のリーディング能力は下がります。

 よくリーディングとリスニングの能力が別物と思っている人がいますが、それは違います。両者は強く相関します。ただし「辞書なしで、短い時間でのリーディング」に限ればです。これはリスニングだけでなく、ライティングやスピーキングとも相関します。何故なら英語を高速で処理する能力であるという点で共通するからです。一方で「辞書ありで、時間をたっぷりとかけるリーディング」はリスニングや他の能力とはあまり相関しません。

 ここまで話せばお分かりかと思います。語学で伸ばすべきリーディング能力は「辞書なしで、短い時間で」読める力なのです。TOEICのリーディングセクションが簡単な内容でタイトな時間に設定されているのも、同じ理由です。この条件でのリーディング能力はリスニング能力とよく相関し、またスピーキングやライティングともある程度は相関します。

 日本の学校教育が伸ばしているのは「辞書ありで、時間をたっぷりとかけて」読める力です。これは他の技能と相関しないので効率が悪い。リーディングの勉強をしてもリスニングやスピーキングがちっとも伸びないのはこのためです。

日本人の読解速度はとにかく遅すぎる

 「センター試験や国公立の二次試験の英語は時間がタイトじゃないか」と思ってる人もいますが、あれは時間がたっぷりすぎるのです。時間は半分でも十分なぐらいです。それぐらい日本人の思っているスピード感と、本来求められるスピード感には大きな開きがあります。

 TOEICに関しても同様。「TOEICのリーディングで全然時間が足りなかった。時間があれば解けるのに」と愚痴を言っている人をよく見かけますが、あの程度であれば15分程度は余らないといけません。勉三は調子がいいときは30分ぐらい余ります。

 それでもネイティブと比べれば読解速度は数分の1以下です。よく海外のニュース番組でヘッドラインが出てきますが、表示時間の間に読めなかったりします。本来はぱっと読めないといけないのです。そんなレベルでもTOEICなら余裕で950以上取れます。それぐらい簡単なテストなのです。

 とにかく速く読めるようになることを心がけてください。速くよめるようになれば英語力はグンと上がります。リーディングだけでなく、リスニング、スピーキング、ライティングの全てに波及します。そのためには「やさしく、たくさん」の原則に従って学習をする。ほんと、必要なのはそれだけなのです。

「少し簡単すぎるかな?」と思うぐらいが最適

 では、易しくというのはどの程度易しければいいのでしょうか? 人によって英語力に差があるので、一概には言えませんが、中高6年間で英語をやってきて、今でも辞書を使えば読むだけならなんとかなるというレベルの方であれば、向こうの幼児が読むような絵本や、小学校低学年向けの簡単な本がいいでしょう。「少し簡単すぎるかな?」と感じるぐらいの、ほぼ辞書なしで読めるものが最適です。

 勉三のおすすめは、「Winnie the Pooh」(くまのプーさんの原作)などです。まずはこれをスラスラ読めるようにしてみてください。スラスラとはネイティブが読み上げるぐらいの速度で、考えたり戻ったりしないで、ということです。これが意外に難しい。このレベルの本でもなかなかできることではありません。

 簡単な教材で英語力が上達するのかなと不安に思われる方もいるかもしれません。ですが、心配無用です。なぜかといえば、幼児向けの簡単な絵本と、大人向けの難しい小説とで、違うのは語彙ぐらいだからです。語彙レベルの違いを取っ払った時、英語と言う意味では両者はさほど変わりません。幼児向けなら単数形と複数形が無くなるわけでもないですし、時制が無くなるわけでもありません。幼児向けの本でも、いわゆる仮定法過去や仮定法過去完了だってバンバン出てきます。なので、簡単な本であっても英語力は同様に鍛えられるのです。であれば辞書をひかなくていい分、簡単な教材の方が遥かに効率がいいというわけです。

 たまに英語学習者向けに「TOEIC 600 レベル」だとか帯がついている洋書がありますが、あのレベル表示は甘く見すぎだと考えてください。あれはあくまで「辞書ありで、たっぷり時間をかけて読む」場合のレベルです。英語学習者が目指すべきは「辞書なしで、短い時間で読む」ことです。「TOEIC 600 レベル」と書いてある洋書であれば、本当の推奨レベルは「TOEIC 900 以上」だと思ってください。ですので、あの帯で低いレベルが書いてあっても恥ずかしがる必要はありません。

まとめ

  • 英語上達の目標は「速さ」と「正しさ」を上げること。
  • そのためには、インプット量を増やす必要がある。
  • インプット量を増やすためには、「やさしく、たくさん」が近道

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posted by 勉三 at 20:00 | Comment(0) | 英語
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