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2017年12月18日

転職講座コンサル編1:戦略系コンサルティングファームに入るには?

 以前の転職講座シリーズでは、業界に依らず、転職活動を行ったり考えたりしている全ての人の参考になるような情報をお送りしてきました。だいたいはこれでカバーできていると思いますが、戦略系のコンサルティングファームに関しては選考に特殊な点が多いため、「転職講座コンサル編」と題して別途解説していきたいと思います。

戦略系コンサルティングファーム(戦コン)とは?

 具体的にはマッキンゼーボストン・コンサルティング・グループ(BCG)などのような企業のことを指します。皆さんも一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。簡単にいうと、企業の経営者から依頼を受けて経営課題を解決する仕事となります。コンサルティングファームは星の数ほどあれど、戦略系と呼ばれるファームはそのうち一握りです。俗に言う激務高給として知られ、外資系投資銀行などには及ばないものの、内資の事業会社の同年代の人たちと比べるとかなり高いのは確かです。

 戦コンの文化としてよく引き合いに出されるのが、アップ・オア・アウトという概念です。直訳すれば「昇進できなければ去れ」というもの。日本企業を貫く終身雇用の考えとは真逆ですね。非常に厳しい言葉に思えますが、そもそも戦コンに来るような人は定年まで勤めようとは思っていません。多くの人は数年勤めた後、他のファームや事業会社に転職したり、あるいは独立して起業したりと様々なところで活躍しています。

戦コンでキャリアを積むメリット

 このようにある意味ではとても厳しい世界なのですが、いいところも沢山あります。1つめは、非常にオープンで率直な文化であること。例えば、ファームを去って他社に転職したり独立したりした社員は「同窓生」(アルムナイ)と呼ばれ、その後もファーム主催のパーティーに呼ばれたり、そのファームと一緒に仕事をしたりということが普通にあります。転職者は裏切者扱いの日本の企業ではなかなか考えにくいことですよね。

 2つめは、実力がある人は早く昇進して30代で数千万や億といった額を稼ぐことも可能な点。日本では雇用が安定している分、優秀な一部の社員が生産性のない大多数の社員を支えているという構図になっています。どちらが良いかは一概には言えませんが、優秀な人にはコンサルは実力を発揮し報われる良い環境だと思います。

 3つめは、20代や30代など若いうちから、業務を通して大企業の役員クラスと対等にやりとりできる点です。対等というと語弊があるかもしれませんが、少なくともコンサルタントとクライアントの関係として意見したり間違いを正したりすることはできます。その企業の同年代の社員は口を利くことすら到底叶わない雲の上の役員達に対してです。

 4つめは、特定の業界の特定の業務だけでなく、様々な業界の様々な業務に関わることができること。これは将来のキャリアにも有利に働きます。日本の大企業でずっと勤務をしていると40代になるとなかなか転職は難しくなり、まして他業界への転職などきわめて困難になりますが、コンサル経験者であればまだまだ引く手数多であり、キャリアの選択肢を広くキープできるというのもメリットになります。

戦コンを目指してよい人は?

 このように終身雇用とは程遠い世界ですので、ずっと定年までサラリーマンとして安定して生きていければいいという人には向かないと思います。コンサル業界は欧米のプロフェッショナルファームの労働観に基づいていますから、自分のキャリアを自分で設計し、何回も職を変えてくのが当たり前の世界です。「ずっと同じ会社で何十年も働き続けるなんて窮屈で退屈だ」「新しいことに挑戦するのはワクワクする」というようなマインドを持った人でなければお薦めはしません。

 また、働く目的が単に給料を稼ぐことと考える人にも向かないと思います。「ここで何年か働いて、得られるものは得られるだけ吸収して、それから独立しよう」「一生雇われのサラリーマンなんて嫌だ」とか、そういう野心を抱いている人には向いていると思います。

戦コンに入るのは狭き門

 いわゆる総合系(監査法人系)のコンサルティングファームなどと比べると、戦コンは規模が小さく少数精鋭となっています。それだけに入社も非常に難しくなっています。大学受験に例えると戦コンは医学部のようなものと考えて頂けると分かりやすいかと思います。

 ですので、まずはどこの会社かを選ぶよりも、どこでもいいから戦コンに入ることを優先する方がよいでしょう。いきなりマッキンゼーやボスコンに入るのが無理でも、他のコンサルで経験を積んでからリベンジを狙うという手もあります。また、総合系のファームから戦略系への転職例も意外とあったりするので、戦略系が無理なら総合系でもよいと思いますが、やはり戦略系からの方が行きやすいでしょう。

戦コンの中途採用の選考プロセス

 ファームや応募者によって差はあるものの、その選考プロセスは「書類選考」「筆記試験」そして「複数回のケース面接」となっています。いずれのステップも通過は非常に難しくなっており、書類選考では上位大学卒(旧帝早慶クラス)や海外大学卒であることが最低限要求されます。また、筆記試験やケース面接は対策なしでは余程頭のよい人でない限り通過は不可能です。事前にみっちりと対策をすることが求められます。そんなケース面接が大抵3〜6回ぐらいあったりします。他の業界の中途採用では考えらないでしょう。コンサル業界は人が資産ですから、地頭がよくてしっかり考えて伝えられる人でないと採らないわけです。だから採用活動は非常に重視しています。求職者の側も大変ですが、それだけの回数面接を行う社員の側も大変なのですから。

 このシリーズでは、いかに各ステップの通過率を高めるか、どのように対策すればよいかを解説していきたいと思います。「ケース面接ってなんだよ」という方も大丈夫。勉三も全く知らずに応募してましたから。面接が決まってから急いでケース面接の本を買い込んで必死に勉強したものです。次回以降、そんな方でも内定ゲットできるノウハウを公開していきます。

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posted by 勉三 at 18:40 | Comment(0) | 転職
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