2017年12月08日

管理職になりたくない若者が増えるのは当然だ

 最近は出世を望まない若者が増えているようです。これに対して草食化とか向上心の無さだとか、若者を批難することは容易いですが、これってそんなにおかしな事なのでしょうか?

「中間管理職=罰ゲーム」だ

 そもそも、若者が出世を望んでいない訳ではないのです。厳密に言うと中間管理職になりたくない。はっきり言って中間管理職ってのは罰ゲームみたいなものですからね。こういう時は分かりやすくするために、仮想的に色々な条件を無理やり揃えて考えることで分かりやすくなります。例えば、スタッフ職と中間管理職とで待遇が同じだったとしてみましょう。また、その後は会社でポジションが変わることはないとします。つまり、中間管理職に就いたとしても、さらなる昇進はできないとします。その時あなたはどちらを選びますか?

 かなり強引な設定だと思われるかもしれませんが、こうすることで問題の本質が見えてくるものです。待遇もキャリア上のメリットも同じであれば殆どの人は中間管理職よりスタッフ職を選ぶと思います。中間管理職なんて面倒なだけですからね。それでも中間管理職になるのは、待遇とキャリア上のメリットが享受できるからに他なりません。中間管理職になって得られる給料増は、罰ゲームを耐えるための補償金みたいなものなのです。また、中間管理職になると逆に残業代などがつかなくなって給料が下がるところも多いのですが、そういったところで中間管理職になるのは、その先にさらなるポジションアップの可能性があるからでしょう。あるいは昇進しないと肩叩きの対象になってしまうから嫌々昇進するとか。そういった何らかのメリットが無いのに罰ゲームを受けたいわけがありませんから。

中間管理職になるデメリットは増え、メリットは減っている

 こう考えることで、中間管理職になりたい人が少なくなっているという最近の傾向が意味するものが明らかになってきます。つまり、中間管理職への就任を、罰ゲームとそれに対する補償金と考えた時、罰ゲームの部分がどんどん重くなり、補償金の部分がどんどん減ってきているのです。例えば、最近の働き方改革だとかを取ってみてもそうでしょう。経営者は外部に良い顔がしたいから残業を減らせと言う。スタッフは早く帰る。で、一番割を食っているのは中間管理職なわけです。一方で、日本経済が低成長の今では中間管理職に就いても殆どの人はさらに上には出世できず、役職任期制などが導入されたこともあり、また元のスタッフレベルに戻ったり、どこかに左遷されたりするのがオチです。

 そんな中で中間管理職になりたい人がいたら不思議なぐらいですよ。PTAだとか町内会だとかの役職と同じです。本来ならみんなやりたくない仕事なのです。それでもやっていたのは代わりにメリットがあったから。で、そのメリットが失われている。このことに気づかないといけません。

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posted by 勉三 at 18:39 | Comment(0) | 仕事・キャリア
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