2017年12月03日

ビートたけし「バカ論」に学ぶ、正しい質問の仕方

ビートたけし「バカ論」を読んで

 ども勉三です。話題になってるビートたけしさんの「バカ論」(新潮社)、早速私も読んでみました。お堅い本ではなく、まるで漫談を聞いているかのようにスラスラ読める本です。

 で、読んでみて思うのは、やっぱりビートたけしさんは引き出しが広いですね。お笑い芸人の中でもトップクラスなのは言うまでもないことですが、とにかく引き出しが広い。バラエティだけでなく、科学、医療、政治まで語れるのは彼ぐらいでしょう。同書でも述べられていますが、明石家さんまさんには「教養がない」(誉め言葉だと思います)。ダウンタウンの松本人志さんにしても、ビートたけしのポジションを狙っているのでしょうけど、いかんせん教養のバックグラウンドがない。たけしさんは明治大学工学部出身ということもあり科学者や数学者と議論させても突っ込んだ話ができる。最近はお笑いの世界も、昔のような破天荒タイプではなく、優等生的な人が増えてきていますが、殆どの人はお勉強的な頭の良さでもたけしさんには敵わないでしょうね。

 さて、同書で「そいつがバカかどうかを知るには、質問させてみればいい。それで相手がどの程度の奴かがすぐわかる。おいらの経験上、必ずバカは間抜けなことを聞いてくる。」と書かれていました。勉三もその通りだと思います。こう言ってはなんですが、頭の悪い人は本当に質問するのがダメ。それは質問の内容そのものもそうなのですが、質問の仕方にもその人の知性が表れると思います。長々と自分の経験などを交えて感想を述べた後に、「そこで質問が2つあります」と述べ、それぞれが長い。2つめの質問を聞いている間に1つめの質問を忘れてしまいそうです。ここでも優秀な人は効率よく手短に1つ聞いて、その回答後にさらにもう1つという感じで聞いていきます。

講演の後の質疑応答の時間はそもそも不要だ!

 そもそも、講演会とか終わった後に大抵質疑応答とかあると思うんですが、あれって要るんですかね? 勉三も沢山の講演会やらシンポジウムやら学会やらに出席してきましたが、はっきり言って質疑応答は無しにしたほうがいいと思います。あれのせいで貴重な時間が、1演題あたり5〜10分上乗せされるわけで、なしにすれば遥かに効率的に会を終わらせることができます。また、よくあるのが質疑応答がちょっと長くなってどんどん遅れていくパターン。スケジュールが狂いやすいのもデメリットですね。

 質疑応答で有意義な議論ができるんだったら別に構いません。これは比較的クローズドなシンポジウムで、テーマが限局的で、参加者も同じ分野の専門家だけという場合は多いですね。しかし、最近は学際的と言いますか、自動車と医療とITとエンタメとスタートアップ…という感じで様々な分野の人が参加する会が増えてきました。こういうところではお互いが関心が全く異なるので、質疑応答だと本当に無駄で表面的な質問しか飛んでこない。まあ他の分野の人はこういうことに関心があるんだなというのが分かるのは良いのかもしれませんが、スマホを使った医療支援サービスのスタートアップの経営者の発表に、スマホすら使ったことのない人が質問して有意義な議論なんてできっこないですよ。

 無駄なことなのに儀式化してしまって誰もやめようとしない。ちょっとコストパフォーマンスとか効率性を考えれば、廃止しようって話がでてきてもおかしくないのですが、みんな止められない。今の時代、質問があれば演者にメールでコンタクトをとればいいのです。会という大勢が参加する貴重な場を使ってやることではない。

「バカ論」の読みどころ

 話が脱線してしまいましたが、同書ではその他、テレビが「オワコン」なのかどうかについてや、タモリさんや明石家さんまさんなどライバルや戦友たちに対する評、またSMAPの騒動についての見方や、吉本興業に対して思うところ、関西芸人との戦いなどについてビートたけしさんの口から直接語られているので一読に値します。

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posted by 勉三 at 14:51 | Comment(0) | 書評
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