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2017年11月13日

英語が苦手な人ほど英英辞典を使いましょう

 英語が苦手な人にぜひお薦めしたいのが英英辞典を使うことです。英和辞典は英語で引くと日本語が載っていますが、英英辞典は英語で引くと英語が載っているというもの。そう聞いただけで「そんなの使いこなせる訳ないよ」と身構えてしまう方もいるかと思いますが、そこまで怖がらなくても大丈夫です。英英辞典には大きく分けてネイティブ向け学習者向けの2つがあるのです。

 ネイティブ向け英英辞典というのは我々でいうところの国語辞典に相当するもので、ネイティブが普通に言葉の意味を調べるときに使います。なので基本単語の用法を調べるというよりは、難しい語の意味を調べるのを想定した作りになっています。有名なものに Merriam Websterウェブ版)などがあり、米国では日本の広辞苑のような位置づけで、この辞書に新語が収載されるとニュースで取り上げられたりします。この辞書も非常に素晴らしく魅力を紹介したいところですが、若干上級者向けのため、今回は初心者の方向けの話ということで別の機会に回したいと思います。

 学習者向け英英辞典は、外国語として英語を勉強するノンネイティブ向けに作られた辞書です。日本語だとこういった辞書は日本語学習者自体が少ないためか見かけませんが、英語はノンネイティブの学習者が非常に多いため、こういったジャンルの辞書が市場として成立するというわけです。学習者向けの代表的なものは、オックスフォード現代英英辞典ウェブ版)、ロングマン現代英英辞典ウェブ版)、コウビルド英英辞典ウェブ版)などになります。

 ネイティブ向けと学習者向けの違いを説明するために、試しに tree という単語で引いてみましょう。ネイティブ向けの Merriam Webster では "a woody perennial plant having a single usually elongate main stem generally with few or no branches on its lower part" と説明されています。かなり難しい単語が出てきて、なるほどネイティブ向けだというのが納得していただけるかと思います。一方、学習者向けのロングマン現代英英辞典では、"a very tall plant that has branches and leaves, and lives for many years" と中高6年間英語を勉強されたなら(すっかり英語を使っていなくて忘れてしまったという方以外は)、比較的楽に理解できるであろう語彙と表現で説明されています。

 そうです。学習者向け英英辞典は中高6年間英語をしっかり勉強した方なら十分に使える程度のものなのです。恐れる必要はありません。というのも、単語の説明をするにあたって、2000語程度しか使わないという方針で書かれているんですね。中学校で学ぶ単語数が約2000語と言われているので、高校生以上であれば問題のないレベルなのです。このことからも分かるように、英英辞典が使えないのは難しいからではなく、使ったことがなく慣れていないからです。辞書を引く以上は、語義の説明のパターンだとか、名詞だとか過去形だとかの文法用語を英語で知っている必要はあります。ただ、それはそんなに難しくありません。数日で慣れるものです。

 英英辞典を使うメリットはなんと言っても、単語が英語で説明されているために、途中で日本語を介在させなくて済むという点です。例えば、英文を読んでいて分からない単語が出てくるとします。これを英和辞典で引くと、説明が日本語で書かれていますよね。英英辞典なら英語なのでそこでも英文を読むことになります。つまり、英英辞典を使うと英文に触れる量が圧倒的にアップします。語学で大事なのはまず何よりもインプットを増やすことです。辞書を引いている間にもインプットがガンガン増えていく英英辞典は、実は非常に効率がいいのです。また、英和辞典というのはあくまで「日本語で近い語をいくつか挙げるとすれば」という性質の辞書です。単語そのものの説明をしてくれるわけではないのです。他方、英英辞典は単語そのものの説明をしてくれます。日本語と英語は非常に遠く離れた言語なので、なかなか1語でピタッと言い表せない場合も多いのはご存知かと思います。しかも、基本単語ほどそういったものが多いのです。単語のニュアンスをきちんと理解するためには英英辞典で引くことが不可欠です。

 以上、今回は主に学習者向け英英辞典を使うメリットについて紹介しました。いずれの辞書も今はウェブ版が充実しているので、まずはそちらで試してみるのもいいと思います。いくつか試してみて自分に合ったものがあれば紙の辞書を購入してみてもいいかもしれません。紙だとイラストや特集ページなどが充実しているのもメリットですね。ちなみに私のお勧めはロングマン現代英英辞典で、高校で配られたものを今でもボロボロになりながらも使っています。

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posted by 勉三 at 20:11 | Comment(0) | 英語
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