2017年11月04日

日本で理系職の給料が安いわけ

 私はコンサルになる前はメーカーで研究職をしていました。その頃から常日頃思い続けてきた疑問があります。それは、なぜアメリカなどと比べて日本では理系職の給料が安いのかということ。その理由の1つとして、日本では理系職に就いてる人たちが殆ど転職しないことにあるんじゃないかと思っています。

 企業にとっては人手が確保できているうちは給与を上げる理由はありません。人手が確保できなくなってはじめて「給料を上げて人材を確保しないとまずい」となるわけです。これが世の中の摂理です。しかし、理系でエンジニアや研究開発職に就く人たちは、いったん就職してしまうと多くの人は待遇はおろか、勤務地や転勤などにも文句を言わず一生そこで働こうとします。これでは待遇がよくなるわけがありません。

 アメリカではエンジニアだってより良い環境を求めてどんどん転職していきます。もちろんそれは解雇がしやすいということの裏返しでもあって、ある事業から撤退するときには、日本のように他部門へ転属ではなく解雇が基本になります。しかしながら、この雇用流動性がエンジニアの待遇の良さにつながっているのも事実でしょう。

 私は日本の理系職の人たちが何も文句を言わず薄給に甘んじているのは勿体ないなと思っています。一昔前なら同じ職場でスキルを磨き続けて職人の域に達することが日本企業の競争優位性につながったという側面も否定はできません。しかし今は逆に雇用流動性がなく閉じた環境で同じ人たちと同じ仕事にずっと携わるのは、イノベーションを生み出すという面でもマイナスになっているのではないでしょうか。

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posted by 勉三 at 16:08 | Comment(0) | 仕事・キャリア
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