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2020年08月11日

夏場のリモートワークでは何気に大事な室内換気家電

真夏のリモートワークの盲点

 どうも勉三です。リモートワークで揃えておきたいアイテムとして「Airpods Pro」「高級ワーキングチェア」を取り上げてきましたが、今回はその第三弾として「室内換気家電」について取り上げます。

リビング以外で仕事をすると暑い!

 みなさんの家はクーラーが何台あるでしょうか? 全ての部屋に1台ずつあるという家は少ないのではないかと思います。リビングルームに1台だけというお家も多いのではないでしょうか。

 リモートワークをリビングでするならいいのですが、ダイニングテーブルだと食事のたびに片付けなければいけませんし、そもそもダイニングチェアは仕事向きではありません(前回参照)。そして何より、共同生活だとずっとリビングで仕事は迷惑になるでしょう。

 そこで寝室など別の部屋に移った際に問題点が浮上します。それは部屋にクーラーがなくて暑いこと。特に窓のある部屋だとカーテンをしていても日中は外からの日差しで室温は上がっていくものです。

 このようにウィズコロナな特別な夏を乗り切るためには、暑さ対策が必要です。もちろんクーラーを1台購入するのが最も手っ取り早いですが出費が嵩みます。それよりは室内の換気をしっかりすることで、リビングの冷えた空気を効率的に別の部屋に運び、1台のクーラーを最大限活用するほうが経済的にお得です。

代表的な室内換気家電

扇風機

 まず真っ先に思いつくのが扇風機ですよね。ただし、扇風機は風にあたって直接的に体を冷やすことを目的とした家電です。室内の換気を主目的としたものではありません。

 もちろん、扇風機の風にあたるだけでも涼しくはなるので目的は果たせますが、長時間当り続けていると乾燥し喉や肌に悪影響です。寝ている間ずっと扇風機をつけてて風邪をひいたことのある経験は誰しもあるかと思います。

 一方、扇風機に似ているが換気を主目的にした家電があります。それが次に紹介するサーキュレーターです。

サーキュレーター

 サーキュレーターは扇風機と同様にファンで風を送る機械ですが、扇風機と違って、人の体に直接当てるのではなく、室内の換気を目的としたものです。

 以下の図が分かりやすいので引用させて頂きますが、扇風機よりも風を遠くまで飛ばすことに秀でています。

010.jpeg

引用:Yahoo! ショッピング 収納専科 sofort

 扇風機だと別の部屋に風を送るのって結構大変なんですよね。部屋の境界部近くにおかないといけませんし、しかも部屋の隅の方は換気がされず、温度にムラができたり。そういった問題もサーキュレーターを使えば改善します。

 扇風機が直接照明なら、サーキュレーターは間接照明のようなものといえるかもしれません。直接的に風をあてて冷やすのではなく、換気をすることで部屋全体の温度を下げて間接的に冷やすわけです。なので、体にも優しいです。

タワーファン

 最後に紹介するのがタワーファン。ダイソンなどでおなじみのやつですね。。

 特性としては扇風機寄りですが、首振りの稼動範囲が大きく換気効果も期待できるため、扇風機とサーキュレーターの中間のような位置付けです。

 タワーファンといってもいろいろな製品があるのですが、勉三も使っていておすすめなのは、なんといってもダイソンの PureCool です。これは空気清浄機能もついているという優れもの。扇風機と空気清浄機を別々に買う必要がありません。そう考えれば少々お高くても実際には割がいいのではないでしょうか。

 そして何よりおしゃれでインテリアにもなるのがいい所です。サーキュレーターもいいのですが、あまり大手メーカーは出していないので、どうもデザインが無骨なものが多いです。

 扇風機と比べて設置面積を取らないのもありがたいです。扇風機って設置面積は小さく見えても、ファンの部分が結構幅をとって、かつ首振りさせると余計なスペースをとらないといけないんですよね。ダイソンのようなタワーファンは首振りの際も周りのものにぶつかったりしないので、部屋の隅っこのデッドスペースなんかを有効活用できます。

 また、強度を10段階で細かく設定できるのも嬉しいです。扇風機つけてリモートしてると、弱だと暑くて、中にすると涼しいものの音が結構してウェブ会議なんかの時は気になっちゃうんですよね。だいたいの扇風機って弱中強の3段階ぐらいなのではと思います。でもダイソンであれば強度が細かいので、その辺りも柔軟に調節できます。

 もちろん、おやすみタイマーなどの機能もついてるので、寝た後に自動的にオフにするといったことも簡単です。

最後に

 いかがでしたでしょうか。今回は室内換気家電として「扇風機」「サーキュレーター」「タワーファン」の3種類を紹介させていただきました。勉三のおすすめはタワーファンのダイソン PureCool です。実際に使っていますが非常に快適でおしゃれなのでお勧めです。少々高めですが、空気清浄機能もついていることを考えると値段はペイすると思います。

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posted by 勉三 at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライフスタイル
2020年08月08日

長期化するリモートワークでは良い椅子に投資すべき

リモートワークが長期化! 早めに自宅作業環境を整備しておこう

 ども勉三です。皆さんはリモートワークでしょうか?それとも出社されているでしょうか? 勉三のいるコンサル業界では、リモートワークが常態化し一向に解除される気配がありません。緊急事態宣言解除直後は感染者数が減少し、秋からは出社できるかなと思っていたのですが、最近の感染者数増加を見ていると、年内は難しいのではとも思えてきます。

 つい先日、Google で21年6月末まで延長するという報道もありました(リンク)。そこまで続くかはわかりませんが、仮に出社制限が緩和されたとしても、いきなり元の様に全員が出社ということにはならないのではないかと思います。「必要な場合のみ上長の許可を得た上で出社し、それ以外は在宅勤務」といった感じになるのではと考えています。

 そう考えると、現在もリモートワークをされている方はあと半年から1年程度はリモートが続くと考えておいたほうがいいかもしれません。また、現在出社されている方についても、今後の感染状況によっては再度リモートに戻ることもありえるかと思います。

 そんな中で勉三が強くお勧めしたいのは、自宅の作業環境の整備です。先日の記事「仕事にも遊びにも両方使える Airpods Pro が完成度高すぎてヤバイ!」では、ウェブ会議を快適にするために Airpods Pro をお勧めしましたが、今回はさらに根本的ともいえる「作業用の椅子」を選ぼうという話をしたいと思います。

椅子が悪いと身体にも仕事にも悪影響を与える!

 これまで自宅で仕事をする環境のなかった方は、ダイニングテーブルで仕事をされている方もいるかと思います。しかし、ダイニングテーブル用の椅子の多くは長時間のデスクワークを想定して作られたものではありません。そのため、一時的にであれば問題ないのですが、半年も1年もそういった環境で仕事をすると、腰などに負担がかかり、仕事のパフォーマンスが低下するだけならまだしも、最悪な場合は身体を壊してしまいかねません。

 実は今、リモートワークで家具店で一番売れているのはデスクではなくチェア(椅子)の方らしいのです。すでに自室に作業用のオフィスチェアをお持ちの方でも、これほどまでにリモートワークが長期化するとは想定しておらず、よりよい椅子に買い換えるという方が多いようです。

 そこで、今回は仕事に最大限打ち込みたいプロフェッショナルのビジネスパーソンの方々が選ぶべき、定番の3大ブランドについて紹介させていただきます。はっきりいってお値段は安くなく、オプションなどにもよるのですが、そこそこいいノートパソコンぐらいの値段はしちゃいます。ただ、仕事と健康に関わることですし、家にいる時間を最大限楽しむという意味でも、それぐらい投資していいのではと思います。

プロフェッショナルなビジネスパーソンにお勧めの三大ブランド

 はじめにお断りしておきますが、各製品の仕様や価格などの正確な情報は、各店舗やメーカーで必ずご確認いただいた上での購入をお願いします。同じ製品であっても、細かいモデルやオプションの違いにより機能があったりなかったりしますのでご注意ください。当記事の内容は不正確な内容を含む可能性があるという点、ご了承の上で読んでいただければと思います。

 勉三のおすすめは大塚家具などの家具専門店で購入することです。東京有明や大阪南港などの大型店舗であれば、今回挙げる製品は全て揃っていると思いますので、不安な方はそこで実物を見ての購入をお勧めします。

アーロン(ハーマンミラー社)

 まずは高級ビジネスチェアの代表格であるアーロンチェアから。

 今回紹介する最上位モデル(実勢20万円〜)の特徴としては、前傾姿勢のモードがあることです。これは通常の背もたれのポジションよりも、やや前傾になり、姿勢を伸ばして集中して仕事に打ち込みたいという時に便利です。他社品ではあまり搭載されていない機能ですので、これを理由にアーロンを選ばれる方も多いです。

 その他、座面の上下調節、リクライニング(硬さの調整や角度固定なども可)、アームレストの位置調整なども当然可能です。下のモデル(実勢12万円〜)だとこれらの機能の一部がなかったりしますので、購入されるのであれば絶対に最上位モデルをお勧めします。

 また上の Amazon のリンクの画像だとありませんが、オプションでヘッドレストをつけることも可能です。ヘッドレストは作業をするだけなら必須ではないですが、仕事の合間に少し落ち着いて休みたい方にはお勧めです。

 ビジネスチェアでアーロンといえば、腕時計で言えばロレックスやオメガのようなブランド力があり、長年愛用されているエグゼクティブの方も多いようです。少々お高いですが、とにかく自宅の仕事環境を最高のものにしたい、高いブランドイメージも合わせて楽しみたいという方にはお勧めです。

コンテッサ(岡村製作所)

 続いては日本のビジネスチェアの老舗である岡村製作所(オカムラ)が作る最高級ラインナップのコンテッサ(実勢16万円〜)です。

 このコンテッサ、とにかく日本人の痒いところに手が届くようになっているという感じ。舶来ブランドが好きな方にはアーロンがいいかもしれませんが、真に使いやすい最高級ビジネスチェアが欲しいという方は一番のお勧めです。ちなみに勉三もコンテッサを愛用しております。車で言えばレクサス、腕時計でいえばグランドセイコーのような感じでしょうか。

 アーロンとの最大の違いは座面にメッシュ生地かクッション生地かを選べるという点です(アーロンはメッシュ生地だけ)。どちらがいいかは好み次第ですが、仕事に打ち込みたいならメッシュ、座り心地も追求するのであればクッションですね。勉三は悩んだ末にクッションを選びました。

 カラーバリエーションも豊富で、フレーム部分、ボディ部分、背もたれ、座面でそれぞれ異なる色を選択して組み合わせることができます。オーソドックスに黒やグレー系統で統一するもよし、海外のスタートアップのように緑や赤系の色にするのもアクセントとしていいですね。

 アーロンとは異なり前傾機能はありませんが、座面の上下調節、リクライニング(硬さの調整や角度固定なども可)、アームレストの位置調整などは当然搭載されており、機能面で不足面を感じることはないと思います。なお、本製品に特徴的なのは殆どの操作がアームレストについているボタンで行えることです。殆どのオフィスチェアはリクライニングや座面の高さは、座面の下にあるレバーを引いて行うかと思いますが、下に手を伸ばして行う必要がありわかりづらいものでした。アームレストで制御ができるので、椅子の下を腰をかがめて見る必要がなく、何気に便利です。

 なお、オプションを細かく選べる点も嬉しい点で、アジャストアーム(アームの位置を調整可能)かデザインアーム(アームが固定式)、ヘッドレストやランバーサポートの有無などを細かく指定できます。

 ご注意いただきたいのは、コンテッサ(初代)とコンテッサ2という2つのラインナップがあるという点です。大きく変わるわけではないのですが、アーム部分の高さの調節方法が違ったり、コンテッサ(初代)の方はアーム部分の水平位置調整機能がなかったりするので、値段もそれほどは違わないのでコンテッサ2の方をお勧めします。

エルゴヒューマン(コンフォート・シーティング社)

 最後に紹介するのは台湾のコンフォート・シーティング社が販売しているエルゴヒューマンの最上級ラインナップであるエルゴヒューマン・プロ(実勢8万円〜)。

 こちらはとにかく多機能でガジェットが好きな方におすすめ。最大の特徴は「ハイブリッドレバー」という、1本のレバーで座面の垂直位置、前後位置、リクライニングを調節できるというものです。いっぱいレバーがあるとどこを触っていいか分からなくなるので、1本で全て操作できるというのはわかりやすいかもしれません。

 また、オプションでオットマン(新幹線のグリーン車や飛行機の座席にある足乗せ部分)をつけることもできます。

 その他の特徴としてはリクライニングの硬さ調整がレバーを回して細かく微調整ができることでしょうか。

最後に

 いかがでしたでしょうか。興味ある方はネット上でこれらの製品を調べていただければ、より詳細なレビューなども見つかりますので、それらも参考にしてご購入いただければと思います。

 はじめは勉三も「自宅の作業用のチェアなんて高くて5万円ぐらいまでかな」と思っていたので、正直20万円近い出費は高いなと感じたのですが、買ってみて大正解でした。特に今はリモートワークで毎日長時間使うものですし、そう考えれば10年使い続けるとして、1ヶ月あたり1500円ぐらいですし、それぐらいなら支払う価値はあると思いました。

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posted by 勉三 at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライフスタイル

日本の科学論文数が低迷するのも無理はない!? 研究させてもらえない研究者の実情

研究者なのに研究できない今の研究者

 「中国、科学論文数で首位 研究開発でも米国と攻防」という記事が日経に掲載されていました(リンク)。リンク先のグラフを見ると90年代は米国につぐ第二位だった日本が、今は中国とドイツに抜かれて4位になっているというお話です。

 勉三はコンサルタントになる前はメーカーで研究者をしていたのですが、この記事を読んで「無理もない」と思ってしまいました。なぜなら今の研究者は全然研究させてもらえないからです。

研究者を襲う雑務の数々

 企業研究者が実際に研究に割ける時間はおそらく1〜2割程度だと思います。しかも大企業になるほど割ける時間は少なくなります。なぜでしょうか。

 その理由として、研究をするために研究以外の様々な雑務が発生するからです。例えば、ある研究で危険な試薬を使う必要があるとしましょう。そのためには、研究計画を事前に作成し承認を受け、試薬も成分などの情報をメーカーに問い合わせ、社内のコンプライアンス担当部署などから承認をうける必要があります。また、試薬はそのままでは紛失したり所在不明になったりする可能性があるので、台帳や保管庫を設けて管理する必要も出てきます。それでも、ずっと保管されっぱなしではいつの間にか無くなっていたという可能性もあるので、定期的に研究所内の全ての試薬を棚卸し(全数点検)して確認することも必要です。また、試薬を廃棄処分する際にも含まれる成分により法規制に従って適切に処分する必要があり、そのためにまた申請と承認のプロセスが何度も続きます。

 雑務はこれだけではありません。研究で使う機器というのは何百万円から何千万円もする非常に高価なもので、企業の固定資産として管理され計上されます。そのため、これらの機器についても全て細かく管理することが必要で、管理手順書を1つ1つの機器に対して作成し、保守点検なども定期的に実施することになります。当然、さきほどの試薬の場合と同様に、これも年何回か定期的に棚卸し(全数点検)をすることになります。

 また研究にあたっては予算も必要になります。その予算の作成と申請も行う必要があります。どんぶり勘定ではいけませんので、予算を申請するというのは、来期の研究計画を立てて承認をもらう必要もあり、ここでパワポとエクセルを何度も弄って提案と修正を繰り返すことになります。

 研究に関連する雑務だけでもこれだけあり、それ以外の研究と直接関係のない雑務(社内の研修、IT周りの整備、清掃など)も含めると、業務量の8〜9割はすでに埋まってしまうというのが現状です。

雑務も必要なことだが研究者がやることではない

 昔は企業の研究所も割と適当でした。研究者は何かアイディアを思いついたら、その日のうちに上司に内緒で勝手に実験をしてたりしたのです。試薬管理とかも杜撰で、試薬を購入した人が異動や退職でいなくなると、引継ぎなども行われず、放射性同位体など非常に危険な試薬が紛失したりする企業もあったようです。

 どこの業界もそうですが、近年のコンプライアンス重視の流れにより、問題が起きるたびに対症療法的にルールを厳しくしシステムを導入し、そうしてどんどん「真面目」ではあるが「つまらない」研究所が増えていきました。

 確かにルールの遵守は必要かもしれませんが、ルールを厳しくしすぎたことで今の企業研究者は2つの問題に直面しています。1つは上でも既に書きましたが、雑務の時間が本業の研究を圧迫し、もはや研究者というより雑務屋さんになっていることです。

 確かに昭和の頃の無法地帯に戻るのは不可能かもしれません。しかし、雑務は誰でもできる部分が多く、研究者にしかできないことではありません。高学歴で修士や博士まで出て、給料も安くない優秀な研究者に、実験室の掃除や棚卸しをさせるのはとてつもないロスです。そんなことは誰でもできるのですから、もっと人件費の安い他の労働力を使って行うべきです。その分、研究者は研究に専念させるべきです。

手続き重視によりどんどん面白い研究ができなくなっている

 もう1つの問題は、面白い研究ができなくなっていることです。

 というのは、何かをするたびにいちいち計画書の作成と申請と承認が必要になるので、そこで成功する可能性の低い研究や、その研究者の担当分野と違う研究などは、上司にリジェクトされ通らない可能性が高くなっているのです。昔であればそんな承認なく勝手に実験をして、あとで面白い結果が出たら報告していましたが、今はそういうことが不可能ではないにしても、どんどん難しくなっています。

 このような傾向は中小企業より大企業で目立ちます。なぜかと言えば、大企業では問題が起きると現在のビジネスに与える影響が甚大だからです。研究よりもオペレーションを止めないことが大企業の最優先事項ですから、リスクをとって研究をするぐらいなら、何もしないで寝ていてくれたほうがマシというのが大企業です。研究者が何もしなくても十分に儲けはあり給料が払えますから。

 なので、最近の新しい研究成果は大企業よりも、少し規模が小さめの中堅どころやベンチャーで生まれることが多くなってきています。これらは大企業ほどガチガチにルールを縛っていないので、やや無法地帯ではありますが、大企業よりもお金はないが研究はしやすい環境と言えます。

追い討ちをかける働き方改革

 さらに追い討ちをかけるのが近年の働き方改革で、昔は不夜城などと言われた企業の研究所も、今は夜8時になれば誰もいなかったりします。これは労働時間の面だけでななく、研究は危険な作業を伴うことも多く、もし夜間に実験して怪我でもしたら命の危険に関わるからという理由もあります。まあ、その理屈なら昔もダメということになりますが、昔は多少怪我したり火災がおきても許されていたんですね。今はそんなことになったら大問題です。

 ですが、皆が夜6〜7時には帰ってしまうような研究所で、果たしていいものが生まれるのかという疑問もあります。こう書くと古い考えだ社畜だと叩かれてしまいそうですが、研究者というのは本来はプロフェッショナルであって、寝食忘れて没頭するということがあってもいいはずです。恒久的な長時間労働は問題ですが、やる気がある時はぐっと集中して深夜までやるというのがあってもいいでしょう。ですが、今は夜に残ってやるのでもまた申請が必要になり、よほどのことがないと上司の許可がおりません。

大学の研究者も雑務に追われている

 ここまでは企業研究者の話でしたが、企業研究者ほどではないにしても大学の研究者も雑務に追われています。

 一般の方がイメージするのは学生への講義などでしょうが、それ以外にも事務的な雑務が色々とあるようです。勉三が企業研究者の目からみて、最近の大学の先生たちは大変だなと思うのは、予算の獲得です。

 というのも、近年は競争的資金といって、大学の研究者も必死で予算を奪い取らないと、研究することができない時代です。そのためには申請書を書いたり、あるいは企業や他の研究室と組むしかないのですが、例えば企業と組む場合には契約書やら秘密保持契約やらが必要ですし、定期的に進捗報告なども行わないといけないので、手間が増えるのです。

 企業は雑務やルールが非常に多いものの、潤沢に資金があるという点では楽でした(これは研究時間と違って大企業ほど多く使える)。今の大学の先生方を見ていると、役人に頭を下げてお金をもらわないといけない、そして政治家からは金食い虫の役立たず扱いされているので同情を禁じ得ません。それでも雑務とルールが多すぎる企業研究職よりは、まだ大学はやりたい研究はできる環境だと思います。

最後に

 いかがでしたでしょうか。このように考えるとアメリカと中国が伸びている理由がわかるかと思います。アメリカはルールは厳しいですが、システムや人に投資をするので、日本よりも研究者は研究に専念し、さらに雑務をサポートするスタッフなども充実しているところが多いのです。例えば、アメリカのお金のあるラボなどは、論文に載せる図表を作る専門のスタッフなども雇っていたりします。

 また、アメリカは世界中から優秀な留学生が集まってくるので、彼らが研究の実動力となって高い成果を上げています。他にも、ベンチャーキャピタリズムが確立しており、産業連携が進んでいることなども挙げられるでしょう

 中国は国が発展し科学技術力が伸びていることはもちろんですが、先進国ほどルールが厳しくないので、研究がやりやすいというメリットがあります。研究所から色々とヤバイものが流出してそうで怖いのですが、科学の発展という意味では有利です。

 勉三の予測では、この日本の低迷は今後も当分つづき、論文数はインドにも抜かれてしまうと考えていますが、そうならないことを祈ります。

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posted by 勉三 at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 理系